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四十四話

「晃穂はなんかアンドロイドとケンカばかりして傷だらけで帰ってくるから困ったものだよ」

百合子さんがため息つきながら言った。

「もっと強いやつと戦いたいであります!」

晃穂が首だけで息巻いている。

「お腹の傷はもういいの?」

見た目はもう綺麗だ。

「大丈夫であります!絶好調であります!」

晃穂が元気そうで、本当によかった。


私と晃穂が喋っている間、百合子さんが忙しそうにパソコンに何か打ち込んだりしている。

忙しいみたいなので、そろそろお暇するか。

「晃穂そろそろ帰るね。百合子さんありがとうございました」

「えぇ!?もう帰ってしまうでありますか?寂しいであります」

「百合子さんなんて。リリーでいいよ。晃穂のこと、これからもよろしくお願いね」

二人にそう言われ、後ろ髪が引かれるが、帰ることにした。


神保町から秋葉原方面にもどる。

秋葉原の街並みが見えてきた。すると、真撰組の羽織を着ている人物の背中が見えた。

「あ、沖田さんだ」

思わず言ってしまった。すると、沖田さんは気づいたのかこっちに走ってきた。

「マコちゃん殿こんにちは。あのときぶりですね」

「沖田さん、顎はもう大丈夫ですか?晃穂がとんでもないことして申し訳ないです」

「もう大丈夫ですよ。マコちゃん殿のせいではないですよ。それに晃穂殿は強いですね。久々に本気になれた戦いでしたよ」

沖田さんは、どうやら晃穂のことを恨んでいないようだ。よかった。

「晃穂殿の方は大丈夫ですか?思い切り刺してしまったですが」

「大丈夫でしたよ。傷も治ってました」

首は取れてたが。

「それはよかった。晃穂殿によろしく伝えてください。私は見回りがあるのでこれで」

沖田さんはそう言って去っていった。

晃穂と沖田さんが元気そうでよかった。アンドロイドは修理されるのが早すぎる気もするが。


家に帰った。最近は誰か泊まりに来てくれたので、誰もいない家は広く感じた。

寂しい。親も家にいない。友達もいない。

そんな孤独に馴れたと思っていたがそうではなかったのかもしれない。

晃穂の笑顔。雲雀の笑顔。二人の笑顔が心の中に交錯する。

晃穂はいつも明るい。まっすぐな性格が羨ましい。好戦的な性格がたまに傷だが。

雲雀は昔から私のそばにいてくれた。料理が上手くて私に尽くしてくれる。ヤンデレなのがたまに傷だが。女の子らしい見た目と性格が羨ましい。

二人とも私にはもったいないぐらいの最高の友達だ。寂しいので雲雀に電話しようと思ったがやめておいた。

寂しいから電話するのも、何か違うと思ったからだ。


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