三十八話
次の瞬間には沖田さんは晃穂の背後に立ち、刀を鞘に納めるところだった。
「我が最速の三段突きを二段も避けるとは、晃穂殿敵ながら天晴れですね。でもこれで仕舞いです」
晃穂は腹部を押さえ、蹲っている、腹部が真っ赤に染まっていた。血のように見えるがオイルらしい。
「ゲホっ!」晃穂は血を吐いた。
「スーパースローで撮ったでござる」
店員さんがスマホの画面を見せる。
沖田さんの一の太刀が晃穂の頭に迫る。紙一重でかわす晃穂。二の太刀は晃穂の胸、コアの当たりに迫った。
コアにどうにか当たらないようにかわす晃穂。しかし、胸に刀がかすってしまう。血が迸り、よろけてしまった。そこに三の太刀が晃穂の腹部に深々と刺さってしまう…。
「勝負つきました。雲雀殿を傷つける者は誰でも許さない」
「まだまだ勝負はついてないでありますよ。沖田さん」
なんと、晃穂は立ち上がった。足がガクガクだが、大丈夫なのか?
「晃穂!もうやめて!近藤さん止めてください!」
私は近藤さんにお願いした。
「まだだ、参ったと言わない限り戦ってもらう」
「そんな…」
「マコちゃん、心配ないであります。ちょっと胃袋が裂けただけであります」
いやいや、かなり重症だぞ、それ。晃穂の胃袋はビニール袋だったか?
「沖田さん、もう一度なんたら三段突きをやってもらいたいであります!」
「なんですと!?」
さすがに沖田さんもびっくりしている。晃穂は狂ってしまったのか?
「さ、さすがにもう一度三段突きをしたら晃穂殿は死ぬかもしれませんぞ。何も命まで取るとは申しておらぬ」
「果たしてそれはどうですかな?やって見なくてはわかりませんな。それに私が生きていたらまた、雲雀さんに危害を加えるかもしれないですぞ?」
晃穂!なんで沖田さんを挑発してるんだ!?煽っていくスタイル?
「貴様!まだ雲雀殿に何かするつもりか!そんなに食らいたければ何度でもやってやろう!無明剣三段突き!!」
案の定沖田さんは激昂した。また、必殺の三段突きが放たれてしまう!
その時不思議なことが起こった!
晃穂の体がオレンジ色に光り始めたのだ。
「超硬化外骨格状態発動!!」
説明しよう!晃穂が危機的状況に陥ったとき、強化外骨格がオレンジ色に光り、硬さが増してどんな攻撃も無効化してしまうのだ!
また、謎の説明が脳裏に木霊した。今の状態だと外骨格ではないのではないか?まぁ、いいか。
「面妖な!何をしても無駄だ。行くぞ!」
沖田さんが助走をつけ始めた。




