三十三話
二人で湯船に入った。
頭もお互いに洗った。頭は邪念がわかなくていいね。
「松子ちゃんは私のこと好き?」
「好きだよ」
嘘ではない。小学生のときから女の子らしい雲雀が好きだった。
「晃穂より好き?」
「そ、それは…」
「嘘でもいいから好きだって言って!」
雲雀が、ずいっと顔を近づけてくる。
「す、好きだよ」
「嘘なの?嘘で言ってるの?」
雲雀は、ヤンデレモードらしい。
「嘘じゃない。好き」
思わず答えてしまった。
「ありがとう!私も松子ちゃんのこと大好き!」
雲雀が抱きついてきた。胸もぎゅーっと押し付けてくる。そして、チュッとキスされた。
ファーストキスなんだけどな。雲雀の唇柔らかいな。
のぼせてしまいそうなので、お風呂を出ることにした。
「もう出ちゃうの?雲雀も一緒に行く!」
雲雀も一緒にお風呂を出た。
「一緒に寝よ!」
雲雀に言われ、ベッドに行く。
このままでいいのだろうか?頭が真っ白で考えられない。まぁ、いいか。
ベッドで二人で寝た。雲雀の可愛い顔がすぐそこにある。
「晃穂ともこないだ、こうやって二人で寝たの?」
雲雀が突然冷ややかに言った。
「え?なんで知っているの?」
私は思わずそう答えた。
「私は空を飛べるアンドロイドだよ。松子ちゃんの家に毎晩飛んでいって窓から見てたの。松子ちゃんが毎晩どうやって生活してるのか」
ひぇぇー。ストーカーじゃないですか!?怖いよ!
「もう一度聞くよ?私のこと好き?」
さっきまで可愛いと思った雲雀の顔が別人のようだった。それでも。
「好きだよ。雲雀は私の親友だよ。でも、晃穂のことも好きなの。わがままでごめんなさい」
私は本心を言った。雲雀のヤンデレはこわいけど。嘘はいけないと思って。




