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二十三話

「雲雀ちゃんと晃穂どっちが好きかって?うーん」

私は悩んだ。

「どっちも好きかな?決められない」

「そんな事言う松子ちゃんなんて知らない!」

雲雀は怒って立ち去ってしまった。

「ま、待って!雲雀ちゃん!」

「あーあ、怒らせてしまいましたなぁ?もてる主人公は辛いですなぁ」

晃穂が呑気に言う。

私は走って雲雀を追いかけたが、見失ってしまった。

昼休みの終わりのチャイムが鳴り響いた。

しょうがない。教室に戻るか。


放課後になった。

編入生の晃穂はクラスメイトの質問攻めにあっていた。

アンドロイドだということも風の噂でばれていた。

アンドロイドが学校に入学するのは臨床試験や試運転で、たまにあることだった。

それでも珍しいのだろう。晃穂はクラスメイトにあれやこれや聞かれていた。

私はその隙に雲雀のクラスに行った。

雲雀はちょうど帰るところだった。

「雲雀ちゃん!一緒に帰ろ」

「晃穂と帰ればいいじゃない。私は一人で帰るよ」

雲雀は冷たい声で言った。やはり、怒っているのだろうか?

「昼休みはごめんなさい。私優柔不断で…」

「別に怒ってないし。一人になりたいだけ。ほっといて」

私は謝ったが、雲雀は許してくれなそうだ。

「ほっとけないよ!雲雀ちゃんは一番の親友だよ!」

「一番か。二番もいるってことだよね。二番の子と仲良くすればいいじゃない」

雲雀は、ぞっとするような笑顔で言った。

「そうだ。その二番の子にこれ渡しておいて」

そう言って手紙を渡された。二番の子とは晃穂のことだろう。

雲雀は手紙を渡すと足早に教室を出ていった。


「マコちゃんーどこですかー!」

晃穂が私を探していた。私を見つけて走ってきた。

「先に帰ってしまったかと思ったよ。よかった。一緒に帰ろ!」

「晃穂、これ雲雀ちゃんから」

私は雲雀から預かった手紙を渡した。

「ん?手紙でありますか?なんて書いてあるんだろう?今週の日曜日夜に上野公園で待つ。絶対来いよ!って書いてある。なんか怖いよ!マコちゃん」

確かに意図がわからないし、怖いな。雲雀が晃穂になんの用があるのだろう?しかも、夜の上野公園で。

悩んでいてもしょうがない。帰るか。


晃穂はまた腕を組んでくる。だか、朝とは違って少し怯えているようだ。

「ねぇ、マコちゃん雲雀って人、もしかしてヤンデレ?」

「うーん、そうでもない気がしたけど」

過去形で答えた。以前は誰にでも優しい人当たりがいい子だったが。なんで晃穂にはキツい態度をとるのだろうか?晃穂が私のこと好きだからかな?




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