十七話
やっと学校についた。
雲雀とはクラスが違うので別れた。晃穂と仲悪そうで心配だ。雲雀は誰とでも仲良くできそうだが。
晃穂は職員室によると言って歩いて行った。
クラスに行き、ホームルームが始まった。
「今日から新しい仲間が増えるぞー!仲良くしろよな!」
先生が言った。やはり、こういう展開なのね。
教室の扉が開き、晃穂が入ってきた。
鳴宮晃穂と、名前を黒板に書いた。
「鳴宮晃穂と言います!趣味はマコちゃんと遊ぶこと!好きなものはマコちゃん!マコちゃん大好きであります!あ、現実世界では松子ちゃんか。という訳で、よろしくお願いしますであります!」
とんでもない自己紹介だ。クラスメイトが一斉にこっちを見た。
なんだ松子の知り合いか?松子の癖に調子乗ってるな。クラスメイトが好き勝手に言う。
やめて!とんでもなく胃が痛い!
「澤口の知り合いか。なら話は早い。鳴宮は澤口の席の隣な」先生が言う。
「わかりましたであります!」
晃穂は満面の笑みを浮かべ、何故かダブルピースをしながら、こちらに向かって歩いてきた。
私の横に晃穂が座る。
「ずっと一緒だね!マコちゃん!大好き!!」
言いながら、投げキッスをする晃穂。
「頼むからやめて!」
「なんで?」
晃穂は、全くわからないようだ。
「澤口達うるさいぞ!イチャイチャするのは休み時間か放課後にしてくれ」
先生に怒られた。クラスメイトもどっと笑う。
最悪の気分だった。
授業が始まった。授業と言っても生徒は各自好きに勉強するので、先生は監視役と言ったところか。
私はVRモニターを装着した。脳内マイクロチップとシンクロして、昔の秋葉原のバーチャル空間が出てくる。
一見遊んでるように見えるが、VRや現地でオタク文化の情報を収集して、週に最低一回は論文を出さなくてはいけなかった。実質それがテストだ。
当時のラジオ会館の中を散策する。目当てのフィギュアは…はあった。
今から約20年前のアイドルアニメのフィギュアだ。私はこのアニメのファンだった。
主役の女の子が、どことなく晃穂に似てるんだよな。とか思いつつ、フィギュアを観賞する。
アニメ自体はあまり見たことはない。当時の映像媒体がプレミアつきすぎて高すぎるからだ。
アイドルアニメなので曲がある。曲自体は試聴動画でよく聞いてた。CDも高額だが数枚持っていた。
ちなみに現在、アイドルは危険思想なので禁止されている。10年前の東京でアイドルテロリスト(過激派)が台頭して、東京を襲撃したのだ。
まさにゲリラライブを行い、東京を恐怖のどん底に突き落としたという。私は子供だったからよく覚えていない。
アイドルテロリストと、アイドルアニメの関連性を論文に書いている。なかなか社会派だろう?




