十四話
あまりに凄惨な光景に、私は気絶してしまった。
気がついたら私は晃穂におぶられていた。
気絶した私を運んでくれているのか。
私には優しいのかな?晃穂の背中に抱きついた。
「マコちゃん起きた?おしっこ漏らして気絶してるからびっくりしたよー」
晃穂が、そう言った。
「おしっこ漏らすの趣味なの?マニアックな趣味だねぇ!」
前言撤回。優しくなんてない。
「いやぁ、弱者をフルボッコにするのは楽しいなぁ。これでコア諸々手に入ったので安心だね。マコちゃん」
「うん、そうだね」
なかなか不穏なことを言っているが、突っ込むのも面倒なので頷いておいた。
晃穂の首筋を見ると、真っ白い肌で、綺麗なうなじだった。
もう人工皮膚をつけたのだろうか?
「晃穂、人工皮膚つけたんだ?綺麗な肌だね」
まぁ、綺麗なのは、あの美人な女子高生だったのだが。
「そう?私綺麗?」
振り向いた晃穂の顔は、頭蓋骨にただ、べったりと人工皮膚を張り付けただけだった。
眼球もないので、なにもない眼窩が、こちらを向いている。
「ギャァァァァァァ!!」
レザーフェイスかよ!?と、謎のツッコミを心の中で入れて私はまた気絶した。
翌朝、自分の部屋で起きた。
いつのまに自分の家に帰って来たのだろうか?
晃穂が送ってくれたのだろうか?
やっぱり優しいなぁ。と思ったが、なんで私の家知ってるんだ!?鍵はどうしたんだ!?
なんか怖いな。と、思っていたら。
「マコちゃんー!学校行こうー!」
晃穂の声がした。やはり、私の家知ってるんだ。晃穂のサイトに住所なんて登録していない。
「居留守しても、無駄だよー!」
ガチャガチャと玄関の鍵をあける音がした。
「ひぃーー!」
怖い。怖いよ!朝の起き抜けで、また膀胱が…。これしきで漏らしてはダメだ。
ドアがギィーと開いた。ヒョコと晃穂の顔が覗いた。
「きゃーーー!」
私は悲鳴を上げた。
「せっかく、生モーニングコールしてあげてるのに悲鳴あげるなんてひどいよ」
晃穂がむくれている。あれ?晃穂の顔がネットで見たときのかわいい顔になっている。
住居不法侵入されているのに胸がキュンとなった。
「かわいいでしょう?昨日リリーに人工皮膚とかちゃんとつけてもらったんだ!」
目もちゃんとついている。クリアブルーな綺麗な瞳だった。
「マコちゃんー!」
晃穂が私のベッドにダイブしてきた。
晃穂が抱きついてきた。お、重い。
そして、私の顔中にキスしてきた。キスというか舐められている。
「犬か!おまえはー!」
とりあえず、ひきはがした。
「なんで、家知ってるの!?なんで鍵持ってるの!?」
矢継ぎ早に質問した。
「マコちゃんのことならなんでも知ってるよ!鍵はアンドロイドピッキングで開けたよ!」
なんなんだ、アンドロイドピッキングって。私は呆れてしまった。




