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十二話

「ここの席空いてますか?」

ふと見ると、晃穂に一人の女子高生が話しかけていた。

腰まである黒髪。端正な横顔。お嬢様学校で有名な制服だった。

ものすごい美人だ。大和撫子といった古風な美人だった。


「空いてるよ!どうぞ。っていうか、あなたアンドロイド?」

晃穂は美人に席を譲りながら聞いた。

まだ、聞くか。こいつは。

「そうです。よくわかりましたね。あまり、ばれたことないのですが」

美人はアンドロイドだった!道理で人間離れした美人だと思った。

「やった!アンドロイドだ!見つけたぞー!」

晃穂が、バタバタして喜んでいる。

「お願いがあるんだけど…」と、晃穂。

「なんでしょう?私にできることならなんでも」


「目玉ちょうだい!!」

晃穂はストレートに言った。ストレートすぎるだろ!

ぶっーー!私は思わず抹茶ラテを吹き出してしまった。

晃穂も美人も抹茶だらけになった。

「ご、ごめんなさい」

ハンカチで二人を拭いた。あれ?このハンカチは、さっきコーヒー拭いたばかりだ。

二人は抹茶とコーヒーだらけになった。

「それはどういう意味ですか?」

美人は全然動じず、そう答えた。さすが美人だ。

「そのままの意味だよ!ついでにコアも人工皮膚もちょうだい!」

晃穂は、サングラスを外した。暗い穴蔵のような眼窩が覗く。

「私、人工眼球もないし、人工皮膚もない、コアも壊れかけなの。だからちょうだい!」

晃穂はまだ、ストレートすぎる要望を捲し立てている。

はい、そうですかと、あげる(アンドロイド)はいないだろう。

「まぁ、かわいそうに。でも、あなたもアンドロイドならお分かりになるでしょう?コアがないと、私達アンドロイドは稼働できません。いわば死んでしまいます」

美人はさっきから、ひどいことを言われているが、意に介してはいないようだ。

涼風のように淡々と晃穂に説明していた。


「いいよ!私のために死んでくれないかな?」

晃穂はかなりゲスなことを言った。

「今日今あったばかりの、あなたのために死ぬ訳にはいきません。それでは、ごきげんよう」

美人はさすがに立腹したのか、席を立った。


「あーあ、行っちゃった。そうだ、あとをつけよう!マコちゃん行こう?」

晃穂は悪びれずにそう言った。

「あとをつけるの!?」

まだ、パンケーキ半分残ってるんだけど!


晃穂に手を引かれ、私は店をあとにした。







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