人生ラメストーリー

苦味が通り過ぎる舌の上

タバコの煙が目に入る前に

ゴミ屑を片付けなくちゃ

粗大ゴミのシール

足りなくなった

買いに行かなくちゃ

心無き状態の生き物が

辛うじて動いている

中々エンジンのかからない

原動機付自転車

いつもの事は

すんなり受け入れる

慣れと成れの果て

悪戯な時間の流れと

踏み出した一歩の理由

忘れたのか

忘れたフリしてるのか

虫の息の生き物の目は

虫の目になるのかもしれない

暑さに生意気に楯突いても

生殺しの熱帯夜

月の光が細やかに

支えている心持ち

崖の淵から飛び込まないのは

星があるからか

それとも

何かが壊れる事の恐れか

体内から排出される水分

多種多様な社会

垂れ流された液体の種類は

一体なんだろう

消されてはいけない人間は

今居る人全てだと言うのに

消したい人間が

それぞれの人間には居るらしい

人は人を殺す生き物だからか

人は人を生み出す生き物だからか

独り善がりと言い切る事が

絶対に正しい事では無い

犯罪を作り出すのは

正義だという事を忘れている

決められたルールを

はみ出す人間が居ないとは言えない

僕等は

正義にも悪にも苦しめられる

だから

小さな幸せくらいは

叶えても良いんだと思う

人生に鏤められた

ラメみたいなモノとして

とりあえずの明るさとして

人生ラメストーリー

人生ラメストーリー

あなただけの光らせ方が

あるのだから

できるだけ綺麗な方角へ

人生ラメストーリー