楽器がきまり…
「アルトサックスは、西野麻実。」
その言葉を聞いて先輩がやってきた。
「じゃあ、いくぞ。」
「どこにですか?」
「とりあえず来い。
アルトサックス吹きに行く。」
「はい。真夏日達またね。」
「あの先輩、先輩モテるから
私なんか言われないでしょうか?」
「は?別に何も言われないだろ
とりあえず楽器用意しろ。」
やっと部活が終わった。
「やっぱり先輩は上手いですね。」
「当たり前だろ。お前より長く吹いてるからな。まあ、俺がお前の頃でもお前より上手かったけどな。」
「うわっ。何ですか?自慢ですか?それとも嫌み?」
「別に。俺はお前より上手かったと言っただけだ。誰にもしごかれず。」
「やっぱり嫌みじゃないですか。」
「別に嫌みじゃないぞ。俺は事実を言っただけだ。」
「はあ?確かに事実ですけどっ!
でも、もし私が今の先輩より上手くなったら
どうします?」
「それはない。1年の頃の俺よりも上手くなれない。なれるとしても、何年先だ?」
「うっ、悔しい。絶対上手くなってみせる」
と、ここまで言ったところで
真夏日、麗華、花香がはいってきた。
「はい。そこまで。麻実帰るわよ。
波野先輩ありがとうございました。
ほら、あんたもお礼言いなさい。」
「う…しごいてくれてありがとーございましたぁ」
精一杯嫌みを込めていうと、麗華に怒られた。
部屋に戻ると花香が
「麻実って先輩にたいしてあそこまで言い合えるなんて意外。最初は私達になんにも喋ってくれなかったのに。」
麗華が「確かにねぇ。もしかしてあんた先輩がかっこいいからあんなことがいえるんじゃないの?」
「そんなわけないでしょ。でもなんか私もわかんないんだよね。なんか、前からの知り合いのようなきがして。」
本当何でだろと思ってると真夏日が
「まあ、でも先輩とあんたのいちゃついてるのもみれたからいいけどね。」
それから一ヶ月が過ぎた。
そしたら、先生が
「西野こっちへ来い。」
先生から何のようだろう?
「西野おまえには楽団に入ってもらいたい。
もちろん大学と両立して。」
えっ?楽団?あの楽団?
えーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?