厳しい先輩
「しっかりしごくから覚悟しておけ。」
その言葉に恐怖を覚えた。
そしたら先輩は、
「まあ、とりあえず自己紹介だな。
俺は波野海斗。大学二年。アルトサックス奏者だ。」
「私は西野麻実で、大学1年生です。
アルトサックス希望です。よろしくお願いします。」
ふう、苦手な自己紹介は終わった。
「じゃあさっそくはじめる。」
「はい。」
「じゃあまず、「ソ」だ。
この楽器はソラシドレミファソが基本で
ファが♯になる。」
「はい。」
さっそく音を出すと先輩が
「音はなったな。でもそれだけじゃダメだ。
音が揺れないように。」
それから一時間で部活は終わった。
部屋でみんなに先輩ってきびしいねと聞くと
麗華は「そうかしら?私の所は優しかったわ。」
花香は「うん。私も優しかったな。」
真夏日も「あたしの所も優しいよ?」
麗華が「もしかして麻実の所は厳しかったの?でも変ねぇ。先輩は大体は1年生に入ってきてほしいから優しくするけど」
花香は「そうじゃない先輩もいるよ。
ところでアルトサックスの先輩は誰?」
「えっと、波野海斗先輩だったよ。」
真夏日がびっくりしたように
「えぇ?あの先輩モテるのに。じゃあアルトサックス希望の女子多かったでしょ?
何で麻実付きっきりで見てもらってるの?」
「それはね先生がねキャーキャーキャー言ってる女子を順に見るよりただ純粋にアルトサックスやりたい人を見たほうがいいからだって。」
それから一週間いよいよ楽器が発表される。
「トロンボーンは村上真夏日と棚村叶
アルトサックスは……