告白
「こんなとこにいたか。」
顔を伏せたまま聞いた。
「なんで先輩がいるんですか? 由梨香さんは?」
泣いてるのを隠すように顔を伏せたまま。
「帰った。お前が由梨香に何か言ったらしいな。」
違う。言ったのは由梨香さんの方だ。でも由梨香さんと先輩は付き合ってる。私はデート中に邪魔をしたのだ。
だから……
「はい。私が由梨香さんにひどいことを言いました。」
泣いてることバレそう。声がふるえる。
「大丈夫だ。俺はわかっている。」
ああ。すべてバレてるんだ。
由梨香さんが言ったことも。
何を言われたかも。
そして今泣いてることも。
「で、何でお前は泣いてる? いつものお前だったらそんなんじゃ泣かないだろ。」
「それは、そうだけど……。でもいわれた相手によりますよ。先輩の彼女に言われたら、なんか傷ついたんです。強く言い返したら先輩に怒られそうだし。」
そこまで言ったら先輩は
「おい。俺の彼女?だれが? 俺に彼女はいない。」
「へ?でも、由梨香さんが……。」
「わかった。由梨香の話は信じるな。俺が好きなのはお前だけだぞ?」
いまさらっと凄いこと言われたような。好きなのは私だけ? でも後輩として好きなのかも。うん。絶対そうよ。
「ありがとうございます!」
「で? 返事は?」
「返事と言いますと?」
「はあ?だから、俺はお前が好きだと言ってるんだ。後輩としてじゃなくて女としてな。恋愛感情ってやつだ。」
「別にまだそんなにプライベートではあってないじゃないですか。私も先輩のこと好きだけど……。」
自分で自分の言葉に驚いた。
そうか。私は先輩が好きなんだと。
「じゃあ決まりだな。付き合うか。じゃあそろそろ帰ろうか。お前男と付き合ったことあるか?」
「ありません! だからキスもしたことありませんよ。」
「じゃあキスはまた今度な。ファーストキスはちゃんと大切にしなくちゃな。」
「はい。」
暗いから顔が赤いのはバレてない。そう信じて寮の部屋に戻った。
部屋に戻ったら麗華に顔が赤いことについて聞かれたが、泣いてたから。で通した。
明日なんか先輩に会うの恥ずかしいかも。
明日どうしよう~!




