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オラルメンテ コンフリクト  作者: 蒼崎 慶
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「便利屋の依頼、順調に来てるの?良かったじゃん!」


「ああ。こんなに上手うまくいくとは思わなかった。永音ながと、お前のおかげだ。感謝している」


「いや、俺は何も……。ディアの住む場所を手配したのも末森すえもりさんだし」


 ディアは俺のことを良く思ってないはずだ。それなのにそんなことを言われたので、やっぱり少し動揺してしまう。


「私は、言魂使い(オラルメンテ)が好きではなかった」

「うん……」


 知ってるよ。


「でも、お前に出会い、こうして日本に住むようになってからは、そういった言魂使い(オラルメンテ)への先入観も薄くなってきた。


 この土地の人々は何の能力も持たないのに、日々、精一杯生きているな。

 おのれの能力を振りかざして我々下々(しもじも)の者をゴミのように扱う連中なら数多く見てきたが、お前のように、言魂ことだまの力について深く考える者を見たのは初めてだ。


 それに、私はお前の親友をさらおうとしたのに、それを責めず、お前は私を日本に誘ってくれた。


 おかげで、絶望せずに済んだ。この世界だけでなく、言魂使い(オラルメンテ)に対しても……」


 ソファーから立ち上がり、ディアは言った。


「お前がそうしてくれたように、何かあれば、私も永音の力になる。それだけ、覚えておいてほしい。

 最初、色々とひどい事を言って、本当にすまなかった」


 ディア、そんな風に思っててくれたんだな。

 ふつふつと喜びが込み上げてくる。


「もうひとつ伝えたいことがある」


 背を向けたまま、ディアは肩越しにこっちを振り返った。


「オラルメンテ認定協会のことだ。私はこれを使って、協会の何者かと仕事情報のやり取りや業務完了の報告をしていた」


 ディアはパンツのポケットに手を入れ、手のひらサイズのプラスチック製カードを取り出した。一見いっけん、クレジットカードみたいだ。



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