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ちょっと見てたくらいでそこまで言わなくたっていいじゃん!なんだよコイツ!
さっきからハンバーグ5枚もおかわりしてる奴が卑しいとか言うなっ。俺はまだ1枚も食べてないんだぞ。
くぅ~!!ギャルゲーに時々出てくるイケメンライバル並みにむかつくぜ!
「ディアさん、そんな言い方、良くありませんよ。永音さんに悪気などないのですから」
俺達の様子を見てた瑞希ちゃんが、微笑顔と穏やかボイスで合間に入る。
「でも、ディアさんがそこまでイライラされるのも仕方ありませんよね。私の勝手でこちらの世界に来させてしまったのですから……。ただ、どうか、永音さんのことだけは責めないで下さいませんか?本当に、すみませんでした」
「いや、気にするな。もう怒ってない」
クールな表現ながらもディアは瑞希ちゃんを思いやるようにそう言い、箸を自分の皿の脇に置いた。もう食べ終えてる。
「君がこの男に頼んでまで私を呼び寄せたのには、それなりの理由があるのだろう?」
ナプキンで口を拭い、ディアは言った。
「何の話なのか、だいたい想像はつくがな。私に、今の仕事を辞めろと言いたいのだろう?」
「それも否定しませんが、今日はもうひとつ、大切な質問があるのです。ディアさんに訊きたいことが……」
思い詰めた表情から、彼女の想いの深さが感じられる。よほど、ディアの裏稼業が嫌なんだな……。
それだけでなく、オラルメンテ認定協会の裏切り者を突き止めたい、と、真剣なんだ。




