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オラルメンテ コンフリクト  作者: 蒼崎 慶
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「それにしても、ハンバーグなんて、用意がいいね」

 しかも、冷凍とはいえ、評判の良い店の物をあらかじめ買っていたなんて。俺は瑞希みずきちゃんに感心した。

 彼女はうなずき、

「幼なじみですから」

 なるほど。そうだよな。

 瑞希ちゃんはディアの幼なじみだって話だし、それなら、好みや性格を知っててもおかしくない。

 俺とひびきが、ユイのBL(ビーエル)好きを理解してたようなものだよな。


 分かっているのに、ディアのために食事の支度をする瑞希ちゃんを見て、ちょっといてしまった。


永音ながとさんにも食べていただきたくて、あえて多めに注文しておいたのです」

 ハンバーグを用意しながら微笑む瑞希ちゃんに、俺は不覚にもときめいてしまった。つい先日までユイがユイがと言ってたのに、なんてふしだらなんだ、俺は。


「ありがとう。何か手伝うよ」

 店の奥にあったブランケットを床で爆睡中のディアにかけると、俺は瑞希ちゃんを手伝うことにした。

 いつもいつも、お茶やお菓子をごちそうしてもらってばかりで申し訳ないしな。これくらいやらないと。


「アイツ、うるさいなり。安眠妨害なり」

 ディアのわめき声で起こされたらしい。テーブルの上に居たタマはうんざりした顔でうなだれた。

「ごめんな。ディアはすぐに寝ちゃって、ご飯までは起きないだろうし、タマももうちょっと寝てていいよ」

「すみません、タマさんにまでご迷惑をおかけしてしまって……」


 俺達の言葉に、

「ふぅ。わかったなり。もう一眠ひとねむりするなり」

 そう返したかと思えば、タマは俺のスマホごとこっちに向かって飛びはねてきて、カウンターの上に置かれたビンを床に叩き落とした。落下の衝撃で、ビンは割れてしまった。


「タマ!どうしたんだよ、急に!」


 辛辣しんらつな言葉を吐くことはあっても、こんな風にオリンピック選手も目をむく素早い動きを、タマはこれまで見せたことがない。

 何があったんだ?どうしてこんなことを……。

 

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