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悔しいけど、胸が苦しくなるくらい嬉しかった。
それに、ユイにそう言われた瞬間、悪化していた響との関係もどうでも良くなった。アイツのことを嫌い、一方的に無視してた自分が小さく思える。
「なんで、今まで言わなかったんだよ~。俺だって、告白されたら普通に喜んだかもしれないのに」
深刻な空気にならないよう、わざとふざけたノリで言葉を返した。
「うん。もっと早く言えれば良かったよね。でも、言えなかった。永音に告白したら、響と私、永音、三人の友情が壊れちゃうんじゃないかって、なぜかそう思って、こわかったの。昔のように、いつまでも三人で仲良くしていたかったんだ」
分かる。俺も、同じ気持ちだった。
「でも、黙ってても壊れちゃってた……。私のせい?二人を気まずくさせるようなこと、何かした?私、中学生になってから変わったって自分でも分かってるの……。だから」
「ユイは悪くないから」
「二人に『BL成立させて』って言ったことも?」
心配してたの、そこかよ!




