表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オラルメンテ コンフリクト  作者: 蒼崎 慶
36/143


「人間の認識なんて甘っちょろいものなり。特に、君に関してはそれがおおいに当てはまるなりよ」

 タマはしたり顔で言ってくれる。

「好きな相手の気持ちを知ろうともせず、自分の気持ちにも鈍感で、なのに親友の恋は後先考えず応援してしまう。かと思えば、傷ついた原因全てを周りのせいにして自分のからに閉じこもる。君みたいな人には、本当に、かける言葉もないなり。バカ過ぎて」

「あの、言い返せない上に、そろそろ心が折れそうなんだけど……」

 うなだれる俺に、タマは快活な声で言った。

「でも、ミーは君みたいな人けっこう好きなりよ。損得そんとく勘定かんじょうで動いてないし」

「タマ……」

「人間はそういうもの。弱さがあるから強くもなれるなり。言魂使いを導く者オラルメンテ・グイダーレとして、君とは最高のタッグを組める、そんな予感で心(おど)るなり」

「色んな意味で、タマがうらやましくなるな」

他人ひとをうらやましがってるだけじゃ進歩できないなりよ。相手の長所を自分に取り込むぐらいの心意気でないと!」

「うん、そうだよな」

「じゃあ、手始めに、だつ引きこもり生活を目指して外出癖をつけることからスタートなり」


 もう、タマのペースだった。こうなった以上、俺は逆らうことなんてできない。直感だった。どことなくゆる~いタマの口調を耳にしていると、根拠なくなんとかなりそうな気がする。

 けど、今さらこの生活を辞められるのか、俺はやっぱり不安だった。


「いきなり学校に行けだなんて言うつもりはないなり。導く立場にあるミーは、この思慮深さが最大の長所なりよ」

「そうだね、あはは……」

 思慮深い、ね。けっこうズケズケ物を言うタマからは縁遠い言葉に見えるが、ここは黙って続きを聞いてみよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ