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家に帰ると、母さんは爆睡していた。
十五歳の男が、昼間スーパーにいるのはおかしいと言われた気がした。自覚があるだけに、あのおばさんの言葉は俺の胸を貫いた。冷たく、深く……。
やっぱり、母さんも、内心俺に学校に行ってほしいと思ってるのかな……。
心配して声をかけてくれたおばさんの気持ちも何となく分かる。でも、今の俺にとっては、まさしく『余計なお世話』だった。
もう、学校には行きたくない。
思考全てを空の遠くにやるみたいに、俺は自室のギャルゲーにかじりついた。
もう、俺には戻る世界なんてない。
唯一の親友。俺はずっと彼の味方をしていたクセに、最後の最後に拒絶して傷つけてしまったんだから……。合わせる顔なんてないよ。




