表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オラルメンテ コンフリクト  作者: 蒼崎 慶
24/143

 ひびきが訪ねてきたことに、タマも気付いてたんだな。

「不都合と言えば不都合、かな」

 俺は、それ以上響の話なんてしたくなかったし、するつもりもなかったけど、タマを相手に口を閉ざすのは難しい相談だった。

「サポートをする上で、ミーは君のことを出来るだけ知っておきたいなり。

 引きこもりれきが邪魔をして人と話をするのが苦手という弱点がプラスされているのだとしても、話してほしいなり。君の言葉で。ミーでよければ、前向きに物事を解決する方法を導き出してあげるなりから」

 今の言葉(セリフ)、引きこもり云々(うんぬん)って部分が無かったら素直に感動できたのに。タマは何てもったいないヤツなんだろう。一言多い。とはいえ、タマの気持ちが少し嬉しかったのも本心だし、話すだけならタダだよね。

 俺は、響のことをタマに話すことにした。

「さっきウチに来たのは響。同じクラスの男子なんだ。俺は、もう二度と会いたくないんだ、響とは……。だから、帰ってもらった」

 俺は響を拒絶した。

「その男子は、君の友達なりか?家にまで来るくらいだし」

「違うよ。友達なんかじゃない」

「友達じゃないのに家に来るなりか、なるほど~。頼んでもいないのに先生の目を気にしてノートのコピーを持ってくるお節介せっかいな学級委員、あるいは、教師にびを売るために来訪した腹黒はらぐろ優等生のたぐいなりか?」

「そんなんじゃないよ、響は。っていうか、タマ、日本の中学生事情に詳しいね!何者だよっ。さっきまで異世界の話をしてたとは思えないっ」

言魂使いを導く者オラルメンテ・グイダーレは不老長寿なりよ。言魂使い(オラルメンテ)の意思で手に入れた小物に乗り移っていない間は、様々な世界を飛び回るハードマンなり。というか、ミーの素性すじょうを知ろうとするなんて、初心者のクセに調子に乗り過ぎなりっ!」

「自分から話し始めたんじゃないか~!」

「そんなこと、今はどうでもいいなり」

 バッサリ言い、タマは何事もなかったかのように話を戻した。

「響君というクラスメイトは、君にとってどういう存在なりか?玄関先で口論こうろんするほど深い仲だったなりか?」

「そう言うと痴話ちわ喧嘩げんかみたいだからやめてほしいな……」

「だって、良く知る間柄じゃないとああいう喧嘩はしないなり」

 タマは真理しんりを口にする。

 そうだよな。タマの言うことも間違ってはいないんだ――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ