表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オラルメンテ コンフリクト  作者: 蒼崎 慶
107/143


「あの人、瑞希みずきちゃんと親しいんだね」


うなずきたいのは山々ですが、そうでもないのですよ。彼が定時制の高校を辞めた、そういったお話を聞いたのも、つい先日のことなのです」


「そうなんだ。俺が来るより前から通ってる人だから、友達なんだとばかり」


 あの人は、会い慣れた瑞希ちゃんを相手にしてもあまり口を開くことがないんだな。


「誰とも話したくなかったのかな……。そういう気持ち、俺も経験したことあるから分かるけど、占いをやらなきゃいけない瑞希ちゃんとしては大変だったんじゃない?相手が何に悩み何を求めているのかを知らないと、占いようがないわけだし……」


 俺を占った時みたいに、目に見える魔法を堂々と使うわけにはいかないだろうし。


「永音さんのおかげで、そのハードルは越えられました」


 瑞希ちゃんは、カウンターに置いてある水色のビンを取り、可愛らしくウィンクする。


「俺は何も……」


 まさか、知らぬ間にまた、言魂使い(オラルメンテ)の力を使ってあの人に変な細工をしてしまったのか、俺は!


「この薬の効果です」


 ホッ。どうやら俺ではなく、瑞希ちゃんお手製魔法薬のおかげらしい。薬のおかげで、無口なあの人は口を開く気になったそうだ。


「これは、人の心をリラックスさせる薬なのですよ。私にしては珍しく自信作でした。しかし、飲んで下さる相手がいませんでしたので、効果を確かめることが出来ずにいたのです。そこで、こちらに来店して下さったのが永音さんでした。もう、この上ないほど緊張してみえたので、薬効やっこうを試すのならば今しかない!そう思ったのです」


「なるほど」


 通りで、あの時、目を覚ました後スラスラ話せるようになってたわけだ。


 瑞希ちゃんとの初対面()、俺はぎこちなさMAX(マックス)だったもんな。実験台にはってつけの精神状態だったんだろう。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ