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小学生の時、誰かが「数日休んだ後って学校来づらい」って言ってた。今ならその心境がよく理解できる。現在の俺が、まさしくそんな状態だからだ。
あまり思い出したくないが、冷静に思い返してみれば、俺が学校に行かなくなった理由は、大したことじゃないのだろう。他人や母さんが知ったら「そんなことで!?」と思うのは間違いない。俺自身、引きこもりになる予定もなかったし、そんなつもりで学校をサボったわけじゃない。
まさに、衝動的な行動。
少ししたら何事もなかったかのように学校へ行くつもりだった。でも、一日、また一日と、休む期間が長くなるにつれ、俺の身体は硬直し、外に出る勇気がなくなってしまったんだ。
将来、大人になった俺は、何をしているんだろう。
引きこもるのは楽な逃げ道だ、嫌なことから逃げているただの弱虫だ、と、世間の人は言うだろう。でも、本人はそんなに楽でもないんだぜ。
家にこもる時間が長くなればなるほど、未来の自分や人生に対し、不安ばかり募るようになった。現役ニートの俺が言うんだから間違いない。
社会では、ニートの次にフリーター(フリーアルバイターの略語だっけ)も、「だらしがない」とマイナス評価されてるけど、自分の金を自分で働いて稼いでいるから、フリーターは立派だと思う。
いずれは俺も社会人にならなきゃいけない。そう遠くない未来にさ……。
暗い思考に陥るのは今に始まったことじゃない。
引きこもりは、今、目の前の現実から目をそむけて楽をしている分、未来に大きな犠牲や代償が待ってるものなんだ。
未来なんて分からないし、俺は予知能力者でも何でもないけど、それだけは分かる。




