表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/28

願わくば

僕とあなたの

憎しみでもなく怒りでもなく

ただ

哀しみのみを共有する

この関係を何と呼べばよいのだろう


目の前の絶望と

手からこぼれ落ちていく希望とが

胸に迫って

胸を押しつぶして

視界を奪い去った


叫び続ける声が

大地と混然一体となって

天に木魂しようとも

何も還らない

この景色を何と呼べばよいのだろう



霞むかすむ涙の向こうは

日差しに照らされた

容易ならざる未来



雨水を見送り

春を迎えるばかりの

この良き地を流し去った

大いなる力に私は懇願する


どうか喜びを

どうか安寧を

どうか幸福を

賜わせたまえ




ふと見上げた空から

秋霖がぽつりぽつりと落ちてきて

ガラス越しの喜雨の中

子らの傘は軽やかで


ふと見上げた空から

細雪がふわりふわりと落ちてきて

ガラス越しの粉雪の中

子らの笑い声は遠くへ遠くへ





願わくば善き日々よ、永遠に


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ