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尊い闘い
望んでも喚いても泣いても
叶えられない願いがある
世界にとって一番必要な願いも
世界一どうでもいい願いも
その人の切なる願いも
叶えられない事がある
それが理不尽だと嘆くことも
それは誰のせいだと追求することも
その不満を革命の力にすることも
正しいし正しくない
結果として誰かが傷つき
誰かが救われる
世の中が立方体である限り
皆平等に救われることはないだろうから
結局、自分の信じる道を行くしかない現実が
毎日のように僕に突き付けられる
それでも止めたくないと叫ぶ僕は子どもなのだろう
どこかに正しい大義でない正義の道があることを
信じることを止めたくないと祈る僕は愚かしいのだろう
いつか報われる
いつか解放がやってくる
虚しい
けれど、僕の大事な願いたち
応えがあるかどうかは一生分からないかもしれない
それでも
その日まで
願い続けることを止めない
地団駄踏む餓鬼でいよう
幸せの腹が減ってしょうがないのだから
それも悪くないだろう?
愚かしい僕の愚かしい迷路が
素敵な一日を連れてきた
例え幻だとしても構わない
僕は今、ゆっくりと眠りに就く
願わくば、良い死を。




