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世界最強の航空機動部隊  作者: 橘花
平成 3
36/90

沖縄戦を終結させよ

―戦車部隊―


「そろそろ、敵の陣地だ。」


戦車部隊隊長がそう言った瞬間、周囲に炸裂弾が命中する。


「全員、ハッチ閉じ。各車、データリンクシステム作動。戦車間の連携を密にしろ。」


21式戦車と18式戦車、10式戦車で師団を組むには不適切の為、先に21式戦車で編成された師団を先行させ、後に続いて性能が近い18と10式戦車が来る戦い方だった。


「前方に14式戦車確認。99式戦車も居るな。距離2300、撃て。」


2km以上離れているのに発射した。初速が音速を超えているのと、コンピューターが制御しているので、命中は容易かった。


「命中。炎上しております。」


「このまま行くぞ。」


21戦車は次々に敵戦車を撃破して進撃する。後方は18と10式戦車が撃破してくれるので、止まる様子を見せない。正に、電撃戦を現代版に改良した突進戦であった。


「機動戦闘車部隊から、包囲完了との事。」


「15式機動戦車がやったのか?」


「はい。」


15式機動戦車とは、現在開発中の『機動戦闘車』の事だ。愛称には『少産名(スクナビコナ)』がある。主力戦車と比べ、小さく、すばしっこい為、ピッタリの愛称であった。


少産名(スクナビコナ)。国造りに協力し、伝承では体が小さく、俊敏、忍耐力に富んでいるとされている。


「嘉手納飛行場から、爆装戦闘機が飛び立ちました。」


「分かった。」


爆装したF15やF2が中国軍の集結している地点を爆撃。上空に現れた爆撃機は



「助けてくれ!!。」


タイフーンが撃墜した。FⅩ計画で導入したタイフーンは欧州に整備研修などで整備員などを派遣し、何とか運用ノウハウを獲得した欧州軍機である。これが、沖縄上空に飛来する中国軍爆撃機を撃墜した。


また、海上でも。



「敵潜発見。」


キロ級潜水艦を発見した海軍の対潜哨戒機Pー1が対潜爆弾と魚雷で攻撃する。


「撃沈しました。」


敵潜の推進音が消え、海面に破片や水死体などが上がってくる。


「引き続き哨戒を続行しろ。この辺には、敵潜がうようよ居やがる。」


「了解。」


機体を旋回させ、敵潜捜索を続行する。



―沖縄方面軍司令部―


「切がありません。」


「頑張るんだ。敵を追い詰めている。降伏するだろう。」


「彼らが本当に降伏するんですか?」


「分からんが、少なくとも空母から飛び立った攻撃隊は降伏したそうだ。」


「彼らは海軍ですよ。今戦っているのは主に中国陸軍です。」




「くそ。奴らは衰えと言うものを知らんのか?」


既に、戦車を大量に撃破しているのに、一向に衰えを見せない。現在、泥沼化しつつ、市街戦を戦っている。


「こりゃあ、スターリングラードを再現しているみたいだ。」


戦闘はスターリングラードみたいに建物の奪い合いみたいなものだった。戦車も、油断していると建物の影や中から対戦車ミサイルを撃たれて撃破される戦車が出ている。21式は跳ね返せるが、流石にこちらの世界の兵器である10と18はそうもいかない。


「富嶽接近中です。総員、退避命令が下りました。」


「已むを得んな。総員、退却!!」


日本陸軍は、一度後退する。それを見た中国軍は


「おい、小日本(シャオリーペン)が逃げてくぞ。」


「我々に恐れをなしたな。」


そう、油断したその時。


「そ、空が。」


空を埋め尽くさんばかりの富嶽の大編隊が、大量の爆弾を投下した。


「うわ!!」


「や、焼ける!!」


爆弾だが、中身は爆薬ではなく高温ガス。一瞬で人体が炎上する。




「こりゃあ、凄い。」


退避した丘で双眼鏡を使って街の様子を見ている者は、街の惨状を見て驚く。


「人が、建物が、何もかも、あのガスの範囲内の物は燃えています。」


「港は燃えない様に計算して投下したな。あれじゃあ、港を守っていた部隊は助かるな。」




―沖縄方面軍司令部―


「爆撃で、一緒に通信機能も破壊しました。これで、連中は本土とは連絡が取れず、混乱するでしょう。」


「そうすれば降伏しますよ。」


案の定、数時間後に特使が来て、降伏。沖縄戦は終結した。





―中国 国家主席私邸―


「沖縄に上陸させた部隊は降伏、若しくは全滅しました。」


中国軍事委員会主席の周瑜公瑾(シュウユコウキン)が国家主席の献帝(ケンテイ)に報告する。


「やはり、あの程度の戦力では駄目か。」


「主席?」


「だが、良い。本土に踏み込まれていない以上は。それにしても、前線から来る小日本(シャオリーペン)の新兵器の話が未だに信じられないな。」


「しかし、衛星が機能している頃に送られてきた映像を見る限り、間違いなくこれまでの日本の兵器とはかけ離れております。」


「言い訳は無用です。周瑜。」


献帝の後ろから現れた軍事作戦総参謀の賈詡文和(カクブンワ)であった。


「大人しく、自分の落ち度を認めなさい。だから、我々提示した作戦計画書に従って動けば良かったのです。」


文和は眼鏡を直しながら言う


「これに懲りて、貴方は前線で指揮をしていればいいのだ。悪戯に兵力を失い、防衛に穴を開けてしまったのだからな。」


(く、くそ。成り上がりの献帝の犬め。調子に乗りやがって。)


公瑾は頭の中でそう思う。


「朝鮮民主主義人民共和国が開戦の用意が整ったそうです。」


文和は献帝に伝える。


「そうか。では、始めよう。小日本(シャオリーペン)を今度こそ屈服させてやる。」


献帝はそう言いながら、奥の部屋に入って行くのだった。

趣味全開の言葉通り、中国の人間が三国志に出ている人。まあ、史実とかけ離れる人も大勢いるけど。これからも、三国志から中国の人は採る事になると、思う。

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