表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
音のない部屋の中で(1)  作者: little*花音*lala
1/1

なし

ーー序章ーー


本当に、

愛おしい……。


甘酸っぱく転がり落ちてく林檎のようにーー。




1、

天瀬海羽あませみう、十七歳。これは、神経過敏症のため二ヶ月病室で眠り続けた少女のお話である。

二日前ーー。

海羽は、恋人のセルと一緒に地下鉄新中野駅ホームに立っていた。「オレ、ちょっとトイレに行ってくる」

海羽は不安な面持ちで頷いた。「ごめんな、一人にして」

海羽は頷いた。

海羽を後方にセルは足早にトイレに向かう。

海羽はなんとなく壁のポスターを見やった。


ーーガーーーッ!! シュウゥゥゥ!!

背後を電車が流れ込んできた。


海羽は耳と心をつんざく音に、強い刺激を感じて、オソロシー!! オソロシー!! と感じられて、気を失って倒れてしまった。

トイレから戻ってきたセルは、海羽の周囲に二、三人集まっていた人だかりを見て駆け寄った。「海羽!!」、「ちょっとアナタ、動かさないで!!」肩を揺すっていた老婦に対して声を荒らげた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ