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第5話


 試験があるまでの約半年間、見習い天使としての生活を送ってきた。


 真琴先輩に連れられ、烏森町の部署に体験入部として入り、「天使」の職務を間近で見てきた。


 先輩たちはカッコよかった。


 街に出没する下級クラスの悪魔たちを一掃したり、別の場所で戦闘に苦戦している部隊に参加し、強力な魔法陣を展開したり。


 第五位以上の天使になると、20番代以上の魔法を扱えるようになる。


 天使には階層があって、もっとも階級が低い天使が第九位。


 この階級はちょうど私が正式な天使に認定された時点で配当される称号だ。


 もっとも階級が高い天使が第一位。


 通称『熾天使』と呼ばれる最強の天使だ。


 第一位の天使は謁見することも難しく、職務もまるで違う。


 人々の街を守る天使はせいぜい第四位くらいまでで、第三位以上の天使は天界の街、通称エデンと呼ばれる天使の国を管理するために働いている。


 さっきも言ったけど、真琴先輩は第七位の天使だ。


 属性は『火』。


 炎属性の魔法を使役でき、魔法量もそこそこだって本人が言ってた。


 “属性”っていうのはそうだなぁ、『ガイドブック』を作成するからそっちを拝見して欲しい。


 ま、ようするに生まれ持った『特性』ってやつ?


 ちなみに私はまだ属性を付与されていない。


 されてないっていうか、まだ正式な天使じゃないから、魔法すら使えない状態なんだ。


 筆記試験に合格して、身分申請が通ってから、改めて天使になるための契約が行われるらしい。


 すでに魔法を扱える魔法量と特性は体の中にあるみたいだが、魔法省の管理部の人たちに権限を与えられるまでは、自由にそれらを扱うことができない。


 いわば手錠をかけられている状態と同じ。


 それか目隠し。


 ま、なんでもいいけど。

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