表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/11

コソコソするぜぇ!奴隷たちとダンジョンへ来ましたがごめんなさいもうかんべんしてください。

向かったダンジョンは小鬼の城という中級ダンジョンで推奨レベルは20だったりするが奴隷たちの中で最も高いレベルが8だった。


犯罪奴隷もいるのになんでそんなにレベルが低いのかと思ったら高レベルの犯罪者は商品として扱うのに御しきれないため処刑するか隷属化させるらしい。


ちなみに推奨レベルは12人でチームを組んだ場合なのでソロで潜るとしたら跳ね上がる。


ここを選んだのは近かったからそれ一転だ。


奴隷たちに謎肉串を腹一杯くわせて武器屋で買った大盾をもたせてダンジョンを進む。


四肢が欠けていて大館を持てないものには大きな音を出させて存在感をアピールしてもらっている。


みんなそれはもう絶望しきった顔で涙を流しながらゆっくり前に進んでいる。


俺はというと存在感を消してコソコソと色々試している。


奴隷たちは絶望となみだで見えていないし俺が近くにいることも気づいていないが俺は着々と実験の成果を上げていた。


まず一つスキル。


昔からコソコソするのは得意だったがスキルのおかげかそれがちょっと前よりやりやすくなったりした。


次にパーティ。


これだけレベルなりスキルなりダンジョンなりとあるのだから自分がリーダーと考えて奴隷たちをチームと考えて行動してみたらどうなるのかやってみると効果があるようだった。


レベルが上がると体を黄色い光が包むのですぐわかる。


ちなみにスキルの取得は青らしい。


投擲スキルがとれたときそのような現象が俺に起きた。


最後にレベルアップ。


先ほどもあげたようにレベルが上がると黄色い光に包まれる。


正直ここまでゲームみたいなのだからレベルが上がれば部位欠損も治るかもしれないと淡い期待を抱いていたがさすがにそこまでは都合よく行かなかった。


はっきりいうとめちゃくちゃがっかりしたが奴隷たちを見るに全く変化がないわけでもなさそうだ。


現にアリアの肌は今はとてもきれいだし、なぜだかみんなの汚れまできれいに落ちている。


しかしそれにしてもいつ今の状況を彼らは気付くのだろうか。


ひたすらに泣きながら指示された通り奥に進み続ける彼らの周りでは今も俺が休みなくひたすら縦横無尽に転移しておそらくゴブリンと言われる魔物らしいものを背後から後頭部を殴りつけ死体をアイテムボックスに放り込んでいる。


それはもう休む暇もなくヤッテいる。


自業自得とはいえ本当にゲームの雑魚狩りのように作業のように一心不乱に殴っては死体をしまう。


大きな音を立てて存在感をこれでもかと主張しているものだから来るわ来るわ。


実は俺、ゲームセンターにあるあのワニのゲームすごい下手くそなのだが今ならパーフェクトが狙える気がする。


もう俺のレベルもだいぶ上がって1日で68だ。


奴隷の彼らもそのぐらいだろう。


俺には体が嘘みたいに軽くなっている実感がある。


本当に彼らはいつ気がつくのだろうか。


泣いてる子がいるんですよ!


はい、皆さんもご一緒でしたね。


ふえぇぇぇ。


そうして結局彼らは最後まで気付くことなくダンジョンの最深部までたどり着き俺がダンジョンボスを仕留めたところでほぇ?みたいな顔で彼らはほおけていた。


おいおい結局ダンジョン攻略しちゃったよ。


しかもレベルがもう74だよ。


弟に言われたことをふと思い出してしまった。


俺がゲームで最初の草原でレベルをカンストさせたとき、あのとき確か弟は呆れて半分笑いながら言っていた。


序盤の敵でレベルを上げるのが最も効率が悪い、と。


そのおそらく効率が悪い方法でここまでレベルが上がったのはおそらく物量という問題だろう。


一週間くらいかけて上層でのんびり狩ろうと思っていたが今の存在を目一杯アピールして魔物を引きつけて一日中絶え間なく狩り続けるというのはこのダンジョンでは想定されていなかったに違いない。


普通の冒険者がこれをやろうと言われたら頭がおかしいとおもうに違いない。


宝箱なんかも大量に手に入れたが開ける暇もなかった。


バールももう何本もダメにしているしさすがにもう休みたい。


レベルアップのおかげか疲労もなければ食欲も眠気もないが精神的に疲れた。


なにしろ命令に愚直に従い進み続ける彼らを守りながら一人でダンジョンの魔物を全滅させたのだ。


弓矢を放たせる前に確実に潰す必要があり自分の攻撃が必ず一撃で相手を仕留めることができていたということもありこちらが一撃でももらえばどうなるかわからなかったためけっして一匹たりとも彼らに接近を許すことができないという緊張感の中一時も気を緩める暇がなかった。


最初はアドレナリン全開で最高潮だった気分も途中からただただ気が抜けない作業とかしていた。


しかも予定と違い1日半でダンジョン攻略へと至ってしまいさっそくする事、したいことが思いつかない。


とりあえず今だ何が起こっているかわかっていない彼らに俺は労いの言葉をかけた。


「さて、みんな本当にご苦労さん。みんなが囮として完璧に仕事をこなしてくれたおかげでダンジョンが攻略できちゃったよ。とりあえず飯でも食ってゆっくり休んだら自分たちの体の調子とか確認してくれよ。」


俺は腹減ってないから食わない。


あんな色した肉俺はできるだけ食いたいとはおもわない。


たとえどんなに美味くても、だ。


だってなんだか今日散々狩り殺していたカラフルなゴブリンから嫌な予感がしてるから。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ