『俺は俺に問う、暇なんだろ、だろうだ』・・・『詩の群れ』から
『俺は俺に問う、暇なんだろ、だろうだ』・・・『詩の群れ』から
㈠
迎合統一された、群衆の中の俺は俺自身に問う、だろうだ。
そうさ、問うことから、自問が始まる訳だからね。
だろ、詩的統一された、人々の迎合の場所からの、幸福が。
其処にあるものは、怒り以上に怒りという安心さ、だろうだ。
㈡
確かにな、分別も出来る様になったら、一人前さ、だろうだ。
そうだろう、決してそうではないにしても、俺は俺に問う、暇なんだろ、だろうだ。
そう云われると、儚いね、確かに、俺は考える暇がる程、暇にしているさ。
それも悪くない、忙しいことも、暇なことも、悪くない人生さ。
㈢
そうか、しかし、滅入ってしまう程に暇ならば、忙しいのもより良いさ、だろうだ、え?
だな、俺は俺に問う、暇なんだろ、だろうだ、もう一度問う、暇なんだろ、だろうだ。