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第二章その33
「ゆーしゃ様、ゆーしゃ様! 勝ちそうなのはどっちですか? フローリアさんは勝てますか?」
勇者たちに用意された特別席で、リーゼはレヴィンの腕を引っ張って騒々しく質問をぶつける。
「まだ始まってもいないのにわかる訳ないだろ」
「えーっ? でも私はフローリアさんに勝って欲しいんですけど」
「フォルナだって強いし、二人とも戦うスタイルがまるで違うんだ。どっちが勝ってもおかしくない」
「はあ……」
「どっちが勝つにしろ、二人には仲良くして欲しいんだが」
そう言って、レヴィンは熱い視線を二人に送る。




