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勇者大戦  作者: 千里万里
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第二章その4

 いつもは剣闘士奴隷が戦いを繰り広げ、その勝敗によって大金が飛び交い、交易の国の民を一喜一憂させる闘技場。

 それが今は剣闘士奴隷に代わって各国で最強を誇る勇者が、掛け金に代わって母国の正義と利益を巡って戦いを繰り広げるとあって、観客の熱狂ぶりはいつもの水準を遥かに凌駕する。

 闘技場を覆い尽くす歓声は大地を揺るがさんばかりだ。

 入場券はいつもの値段の十倍という高値で取り引きされるが、それでも各国代表と勇者が座る特別席を除き、勇者の戦いを一目見ようと集まった観客で埋め尽くされている。

 すり鉢状の観客席から見下ろす先に、二人の勇者が向かい合って立っていた。

 一人は夜の国の勇者フローリア。

 黒いローブに身を包み、大きな三角帽子を頭に乗せた少女。

 しかしその正体は不死の身体を得て千年の時を生き、世界中のありとあらゆる知識を蓄え、“始源の渦”による強大な魔法を駆使する、“不死の女王”。

 もう一方は砂の国の勇者ヒルケ。

 白いゆったりとした砂の国特有の衣服にくまなく全身を包み、わずかに目元とその周辺の浅黒い肌だけが覗く。

 三年前の魔王との戦いに参加していない勇者であるヒルケは、その実力は全くの未知数。

 見た目から戦い方のスタイルをうかがい知る事もできない。

 二人は闘技場の中央で適度な間合いを保ったまま、油断なく視線を交わしていた。

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