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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

残酷描写

作者: 空夜

※注意※

ひたすらに、残酷な描写、暴力的な描写を書き綴ったのみです。

それらに耐性のない方は、可及的速やかにページを閉じてください。


この狂気的な文章を読むことによって負った如何なる精神的障害についても、作者は一切の責任を負いません。

全て自己責任の下で読み進めてください。


この文章には一切の含蓄や教訓めいたものは登場しません。

社会問題がどうだとか、現代社会のストレスがどうだなどというお題目を読み取れたとしても、それは作者が全く意図しないものであり、牽強付会にすぎません。


何も得るものが無く、むしろ失うばかりであるにも関わらず、読みたいと思いになられた奇異な方は、心行くまでお愉しみください。

真っ白なドーム。

出口となるような扉も、外を見るための窓も無い。

光を取り入れる場所が無いにも関わらず、常に一定の明るさを保つ。

壁には、所狭しと、ナイフ、刀、斧、槍、などなど様々な武器が立てかけられている……

その空間に、二十三人の男女が集められた。

彼ら、彼女らは国籍、年齢、職業に関して全くまちまちであるが、ただ一つの共通点で結ばれている。

全員が、『死』に取り憑かれているということだーー



『皆さんには、殺し合いをしてもらいます』

何語かも分からぬそのアナウンスをきっかけに、全員が武器に向かって群がった。

アナウンスに対する一切の疑問も、「殺し合い」という言葉への違和感も一切感じずに、むしろ狂喜したように。

ある者は、ナイフを。

ある者は、刀を。

ある者は、斧を。

ある者は、槍を。


そうして、血の宴は始まった。


ナイフを持った男は、そばにいた女の腕の筋を切り裂き、悲鳴を無視して、女の腹にナイフを突き立てる。

飛び散る血しぶきに濡れた顔には、愉悦の色が見え、そのまま腹をぐちゃぐちゃと掻き混ぜる。

どす黒い血に彩られた臓物をはみ出しながらも、女は手に持った斧で反撃を試みる。

男の肩口へと壊れた絡繰り人形のように執拗に何度も何度も斧を打ち付け、その度に二人は生暖かい互いの体液に塗れる。

日本刀で二刀流を決め込んだ男は、側の大柄の男に突進を始め、二本同時に袈裟切りをした。

スッパリと右腕と胴体を解体するも、反撃に遭う。

つちで滅多打ちにされ、肋骨を砕かれ、砕けた骨が内臓に刺さり劇痛を引き起こす。

が、痛みなどこの状況では意味を持たない。

二本の刀を無茶苦茶に振り回し、周りにいる人間を無差別に斬りつける。

側でナイフを振るっていた女の喉笛をばっさりと切り裂き、女は声にならない悲鳴を上げながら崩れ落ちた。

頸動脈から吹き出した血液は空を舞い、男達の全身と真っ白の床を真っ赤に染め上げる。

ごぼごぼと声にならない血液の音を立てながら女は床をのたうち回る。

槍を選んだ女は、前に立っていた二人の男の腹をまとめて串刺しにし、壁に突き刺したが、腹に刺さった槍をものともせず腹から血を流しながら前に進んだ男に胸ぐらを掴まれ、そのまま耳を切断された。

男はだらだらと流れ落ちる女の血を舐めると、興奮したようにナイフで女をバラバラに刻もうとする。

まずは耳を切り落とし、指を切り落とし、ナイフを肩に突き刺すと、骨の周りの肉を削ぎ落とすようにザクザクと切り進む。

女が耳を塞ぎたくなるような悲鳴を上げるが、その声は男を愉しませるだけである。

槍で刺されたもう一人の男が、ナイフで前の男の背中に突き立てる。

真っ赤に染まる視界。鮮血が目の中に入るが、気にはしない。

突き刺し、引き抜き、血が飛び散り、また突き刺し、何百回も背中を滅多刺しにする。

その間、刺されている男は、女の解体を続けていた。

ザクザクと両肩の肉を切り裂き、切り裂き、切り裂き、骨が剥き出しになった所でナイフを捨てる。

力ずくで骨を折り、女の両腕をまるで鶏を屠殺するかのように外した。

そして、女の腹にナイフを何度も何度も何度も突き刺しながら笑い、息絶えた。

残った男は、自らに刺さった槍を内臓とともに腹から引き抜き、汚物を腹から垂らしながら、大きめのナイフを持って隣の殺し合いに介入する。

男同士が、ナイフを二本ずつ持って、血と汗に濡れた殺し合いを繰り広げている。

全身を裂きあいながら互角の戦いをしていたが、第三の男の介入で、一人があっさりと脳天にナイフを突き刺され、均衡は崩れる。

引き抜くナイフには、血と脳漿とがべっとりとこびりつく。

腹に大穴をあけた男と全身が裂けた男は互いの心臓にナイフを突き刺し合い、抱き合った形で絶命した。

縄を持った男は、手斧を死体に何度も何度も打ち付ける男の背後に立ち、首を締め上げる。

気道と頸動脈が塞がれ、男はもがく。顔が鬱血し、充血した眼球は飛び出るほどに見開かれる。

激しく抵抗し、じたばたと足掻くが、縄の手は全く緩まない。

ついにはだらりと糞尿を垂らしながら、口や鼻からも悪臭のする体液を垂らしながら、息絶える。

縄を捨てた男は、落ちていた血でヌルヌルとする手斧を拾い、次へ向かう。

一人の男が、無造作に置かれていた散弾銃に気づき、乱射を始める。

男の顔の鼻から下を吹き飛ばし、女の横腹から肉を根こそぎ奪い、男の胸を蜂の巣状に打ち抜く散弾。

口があったはずの場所に溢れる血液。息をするたびに肉片とともにどろどろと滴る。

飛び散った血塗れの肉塊が辺りを汚す。

あらわになった心臓が脈動の度に鮮血を撒き散らす。

誰かが見つけた火炎瓶で火の手が上がる。

火達磨になった男とも女とも分からぬ人影が、悲鳴を上げながらのたうち回る。

生の肉がこんがりと焼ける臭いと、髪や爪が燃えて発生する腐卵臭のような悪臭。

火はあっという間に周囲を囲み、血に塗れ狂気に歪んだ表情達を爛々と照らす。

つちの男が、地面の死体の頭部につちを何度も何度も打ち付ける。

陥没した頭蓋骨からはぐしゃぐしゃになった脳味噌がはみ出て、髪の毛がこびり付く。

中身がほとんど無くなったその頭部は、まるで潰れたホットケーキのようであった。

包丁をもった男は、首が無くなった死体の解剖をしている。

へその下から首の下まで縦に深く入った切れ込みから、てらてらと光る腸を取り出してマフラーのように首に巻く。

身体の内側の温もりが、死体となった今でも残っている。

一つ一つの内臓を律儀に取り出して並べる彼は、純粋な好奇心と言う名の狂気に支配されていた。

武器を全て無くしてしまった血塗れの男は、己の拳でもっての殺人を開始する。

両の足を無造作に切り落とされた男の、その傷口を足で踏みつけ、胸に拳を何度も何度も執拗に打ち付ける。

殴られる男は、傷口に与えられる肉体の内部の痛みに悲鳴を上げ、抵抗することも叶わない。

自分自身の指の骨が折れるのにも構わず、殴って肋骨を折り、心臓に拳を打ち付け続ける。

心臓が止まり死んだことを確認すると、この男の顔面を踏み潰してから次へ向かう。

手斧を持ち、狂ったように高笑いする男の腹にアッパーを食らわす。

腹にまともに拳を食らった男は、血が混じった嘔吐物を吐き出す。

浴びた嘔吐物の鼻を突く臭いに顔を歪めた男の首に、手斧が容赦なく振り落とされる。

一回、二回と木を切り倒すように打ち付けられる斧に、遂に盛大な血しぶきとともに頭部が身体から切断される。

火は徐々に殺し合える空間を狭め、床に打ち捨てられた死体は次々と火に呑み込まれる。

内臓が、筋肉が、骨が、神経が、爪が、髪が、皮膚が、眼球が、脳が、パチパチと音を立てながら燃える。

凄まじい臭いとともに、融解し、炭化し、変質していく死骸達。

一人の男が硫酸の瓶を見つけ、脇の男の顔にぶつける。

割れた瓶の無数の破片が突き刺さり、強力な酸によって皮膚は焼け爛れ、筋肉を剥き出しにする。

剥き出しの筋肉で笑いながら、ナイフを振り回し誰かの肉を裂く。

炎に晒される死屍は、その熱によって赤黒く輝く。

自分が誰かなど忘れ、ひたすらに死を求めるだけの人々。

人が人を切り裂き、人を砕き割り、人を搔き毟り、人を掻き混ぜ、人を貫き、人を切り落とし、人を踏み潰し、人を溶解し、人を焼き尽くし、人を叩き潰し、人を折り畳み、人を壊し、人を切り分け、人を曳き千切り、人を滅多打ち、人を掻き出し、人を分解し、肉を切り裂き、肉を砕き割り、肉を搔き毟り、肉を掻き混ぜ、肉を貫き、肉を切り落とし、肉を踏み潰し、肉を溶解し、肉を焼き尽くし、肉を叩き潰し、肉を折り畳み、肉を壊し、肉を切り分け、肉を曳き千切り、肉を滅多打ち、肉を掻き出し、肉を分解し、内臓を切り裂き、内臓を砕き割り、内臓を搔き毟り、内臓を掻き混ぜ、内臓を貫き、内臓を切り落とし、内臓を踏み潰し、内臓を溶解し、内臓を焼き尽くし、内臓を叩き潰し、内臓を折り畳み、内臓を壊し、内臓を切り分け、内臓を曳き千切り、内臓を滅多打ち、内臓を掻き出し、内臓を分解し、血管を切り裂き、血管を砕き割り、血管を搔き毟り、血管を掻き混ぜ、血管を貫き、血管を切り落とし、血管を踏み潰し、血管を溶解し、血管を焼き尽くし、血管を叩き潰し、血管を折り畳み、血管を壊し、血管を切り分け、血管を曳き千切り、血管を滅多打ち、血管を掻き出し、血管を分解し、筋肉を切り裂き、筋肉を砕き割り、筋肉を搔き毟り、筋肉を掻き混ぜ、筋肉を貫き、筋肉を切り落とし、筋肉を踏み潰し、筋肉を溶解し、筋肉を焼き尽くし、筋肉を叩き潰し、筋肉を折り畳み、筋肉を壊し、筋肉を切り分け、筋肉を曳き千切り、筋肉を滅多打ち、筋肉を掻き出し、筋肉を分解し、口蓋を切り裂き、口蓋を砕き割り、口蓋を搔き毟り、口蓋を掻き混ぜ、口蓋を貫き、口蓋を切り落とし、口蓋を踏み潰し、口蓋を溶解し、口蓋を焼き尽くし、口蓋を叩き潰し、口蓋を折り畳み、口蓋を壊し、口蓋を切り分け、口蓋を曳き千切り、口蓋を滅多打ち、口蓋を掻き出し、口蓋を分解し、髪を切り裂き、髪を砕き割り、髪を搔き毟り、髪を掻き混ぜ、髪を貫き、髪を切り落とし、髪を踏み潰し、髪を溶解し、髪を焼き尽くし、髪を叩き潰し、髪を折り畳み、髪を壊し、髪を切り分け、髪を曳き千切り、髪を滅多打ち、髪を掻き出し、髪を分解し、四肢を切り裂き、四肢を叩き割り、四肢を搔き毟り、四肢を掻き混ぜ、四肢を貫き、四肢を切り落とし、四肢を踏み潰し、四肢を溶解し、四肢を焼き尽くし、四肢を叩き潰し、四肢を折り畳み、四肢を壊し、四肢を切り分け、四肢を曳き千切り、四肢を滅多打ち、四肢を掻き出し、四肢を分解し、粘膜を切り裂き、粘膜を叩き割り、粘膜を搔き毟り、粘膜を掻き混ぜ、粘膜を貫き、粘膜を切り落とし、粘膜を踏み潰し、粘膜を溶解し、粘膜を焼き尽くし、粘膜を叩き潰し、粘膜を折り畳み、粘膜を壊し、粘膜を切り分け、粘膜を曳き千切り、粘膜を滅多打ち、粘膜を掻き出し、粘膜を分解し、神経を切り裂き、神経を砕き割り、神経を搔き毟り、神経を掻き混ぜ、神経を貫き、神経を切り落とし、神経を踏み潰し、神経を溶解し、神経を焼き尽くし、神経を叩き潰し、神経を折り畳み、神経を壊し、神経を切り分け、神経を曳き千切り、神経を滅多打ち、神経を掻き出し、神経を分解し、骨を切り裂き、骨を砕き割り、骨を搔き毟り、骨を掻き混ぜ、骨を貫き、骨を切り落とし、骨を踏み潰し、骨を溶解し、骨を焼き尽くし、骨を叩き潰し、骨を折り畳み、骨を壊し、骨を切り分け、骨を曳き千切り、骨を滅多打ち、骨を掻き出し、骨を分解し、心臓を切り裂き、心臓を叩き割り、心臓を搔き毟り、心臓を掻き混ぜ、心臓を貫き、心臓を切り落とし、心臓を踏み潰し、心臓を溶解し、心臓を焼き尽くし、心臓を叩き潰し、心臓を折り畳み、心臓を壊し、心臓を切り分け、心臓を曳き千切り、心臓を滅多打ち、心臓を掻き出し、心臓を分解し、眼球を切り裂き、眼球を叩き割り、眼球を搔き毟り、眼球を掻き混ぜ、眼球を貫き、眼球を切り落とし、眼球を踏み潰し、眼球を溶解し、眼球を焼き尽くし、眼球を叩き潰し、眼球を折り畳み、眼球を壊し、眼球を切り分け、眼球を曳き千切り、眼球を滅多打ち、眼球を掻き出し、眼球を分解し、脳を切り裂き、脳を砕き割り、脳を搔き毟り、脳を掻き混ぜ、脳を貫き、脳を切り落とし、脳を踏み潰し、脳を溶解し、脳を焼き尽くし、脳を叩き潰し、脳を折り畳み、脳を壊し、脳を切り分け、脳を曳き千切り、脳を滅多打ち、脳を掻き出し、脳を分解し、ドロドロのぐちゃぐちゃのビショビショの気色の悪いタンパク質の残骸だけが燃えていた。

生存者はなく、残ったのは『死』の臭い、『人間』の物体として持っている本来の臭いが辺りに蔓延しているだけである。




炎が全てを燃やし尽くした後、ぽっかりと開いた空虚なドームに、下卑た笑い声とともにどこからともなく拍手が降ってきたーー





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