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野球ジャンキー  作者: タロー♂
サヨナラベースボール
4/13

「ふーん、じゃあ私とキャッチボールしよ~!はい!」


そう言って幼女は

いや、青瀬 珠美は


笑顔で意味不明な事を言いながら

僕にボールを放り投げてきた



「は?うわっと、と、と」



条件反射でボールをキャッチしてしまう僕…



「さぁ、こ~い!アタル君!」

グラブをバシバシ叩きキャッチの構えを見せる年上の幼女さん



「はぁ、…まあ一球だけ付き合いますよ」


あんな小さい子に

あんな笑顔されたら、断れないですよ



「んじゃ、行きますよー!



よっ!」


僕は自転車から降りて

彼女の構えるグラブをめがけて投げた



しかし、ボールはまたしても

力無く地面に落ちて


彼女の前でバウンドした



パシッ



すると彼女は難しいはずの

ハーフバウンドの球を軽々とキャッチしてしまった




「あ、ゴメン!」

そんな言葉を用意していた自分が

急に惨めに見えた


さすが薬師の生徒

あんな身長でも運動センスは、一流だなぁ


僕はキャッチボールすら、まともに出来ないヘタクソなのに…



「あ、アタル君!凄い!野球辞めるの勿体無いよ~!」



そんな事を思っていた僕に

彼女は、意外な言葉を発した。



「アタル君!今のどうやって投げたの!?もう一回見せて~!ワンモア、ワンモア~!」



そう言って彼女は僕にボールを

投げ返してくる




その可愛らしい態度からは

想像できない速球で…




ガスッ!



「グエッ!」

僕は取り損ねた



そして

ボールは鳩尾深く突き刺さった



(い、息が出来ない!)



そこで僕の意識はブラックアウトした。





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