表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】「愛する君を殺したくない」と王子様から断罪されたので、大人しく殺されに行ったら、私の愛が重すぎて呪いが壊れました  作者: ましろゆきな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/13

第七話:呪いより重い「愛の告白」。魔女、二人の愛がキモすぎてノックダウン(完結)

 1. ヴェールの下、暴かれた「本性」


 ギルバートは震える手で、再びアメリアの顔を隠した純白のヴェールをゆっくりと持ち上げました。

 現れたのは、涙に濡れた絶望の顔ではなく、この世のものとは思えぬほど美しい「歓喜の相」。


 聖女としての清廉な美貌。しかし、その瞳の奥には、ギルバートが持つ「殺意」さえも飲み込むほどの、ドロドロに煮詰まった狂愛の光が宿っていました。


「……ようやく、来てくださいましたのね。ギルバート様♡」


 鈴が鳴るような、甘く澄んだ声。

 その瞬間、ギルバートの胸を焼いていた不浄な怒りが、アメリアから放たれる圧倒的な「癒やしの波動」に包まれ、強制的に鎮められていきます。


「……ア、メリア……? 君は、俺を、怖くないのか?」


「怖いですわ。貴方の愛が強すぎて、私、壊れてしまいそうですもの。……でも、それが心地よくて堪りませんの」


 2. 魔女、惨入(そして敗北)


「何やってんのよ、このバカどもはーーッ!!」


 そこへ、空間を切り裂いて現れたのは、嫉妬と怒りに顔を歪めた魔女でした。

 彼女はアメリアの、聖女のヴェールをも凌駕する「圧倒的な肉体美と美貌」を目の当たりにし、女としての敗北感に絶叫します。


「なによその身体! その顔! アンタみたいな男タラシに、私のギルバート(最高級の獲物)をあげてたまるもんですか! 呪いで殺し合わせるはずが、なんでデートの待ち合わせみたいになってんのよ!!」


「あら。失礼ですわね。私たちが育んできたのは、一滴の不純物もない『純愛』でしてよ?♡」


 アメリアが放った、「聖女の微笑み100%」。

 清廉さと狂気が同居したその輝きを正面から浴びた魔女は、あまりのエネルギー密度の差に「……うっ……キショ……ッ!」と悶絶し、膝をつきました。


 3. 呪いの解除と、逆流


「ギルバート様。……私を、食べて」


 アメリアはギルバートの、血に汚れ、鋼線のように筋が浮き出た首筋を引き寄せ、そのまま深い口付けを交わしました。

 その瞬間、魔女が仕掛けた呪いの黒い鎖が、アメリアの「熱い愛」によって溶け落ち、物理的な衝撃波となって弾け飛びます。


「ぎゃあああああああ!!」


 呪いの逆流――。

 純粋な悪意しか持ち合わせない魔女にとって、この「高純度すぎる共依存の愛」は猛毒以外の何物でもありませんでした。彼女は泡を吹いて白目を剥き、そのまま次元の彼方へとノックダウン(退場)していきました。


 4. 教会の祭壇、二人だけの初夜


 呪いが解け、正気に戻ったギルバート。

 しかし、正気に戻ったからこそ、彼は己の姿を省みて愕然とします。


「……アメリア、すまない。俺は、こんなにも汚れている。今の俺が君に触れたら、その白い肌を汚してしまう……」


 震える拳。本来の真面目な性質が、彼を躊躇させます。

 ですが、アメリアは彼の逞しい胸板に自らの豊かな肢体を押し付け、逃がさないように抱きつきました。


「汚してくださればいいのです。私は、貴方の色に染まりに参りましたの。……愛していますわ、ギルバート様。わたくしを今すぐ、ここから――いえ、世界から攫って♡」


 その一言で、ギルバートの中の「真面目」が「独占欲」に屈服しました。

 彼はアメリアの柔らかな膝裏に手を差し入れ、一気に彼女を抱き上げます。


「……分かった。もう、一秒も待てない」


 王宮に戻る時間も、馬車を呼ぶ時間も惜しい。

 二人は、月光がステンドグラスを透かして降り注ぐ、静謐な祭壇へと、吸い寄せられるように向かいました。


 こここそが、二人が一つになるための、最も聖なる「寝所」。


「アメリア……壊してしまったら、許してくれ」


「ふふ、望むところですわ」


 血に汚れた野獣の新郎と、白磁の如き肌を晒した肉感的な聖女。

 二人の、一生解けない「新しい呪い(あい)」が、今ここから始まるのでした。


 5. 神への背徳的な誓約


 ギルバートは、震える腕で抱き上げたアメリアを、冷たい大理石の祭壇の上へと彼女を横たえました。

 ステンドグラスを透かして降り注ぐ月光が、アメリアの白磁の肌を青白く照らし、その上に極彩色の光の紋様を描き出しています。


「アメリア……ここで、神に誓わせてくれ」


 ギルバートは彼女の上に覆いかぶさり、その鋼のような硬い胸板を、彼女の豊かな柔肉の膨らみへと押し付けました。


「神よ、証人となっていただきたい。

 私はこの女性ひとを、健やかなる時も、狂える時も、

 殺したいほど愛し、死してなお独占し続けることを誓う。

 彼女の流す血も、涙も、悦びも、そのすべては俺だけのものだ」


「ふふ……。私も誓いますわ、神様。

 この身も心も、すべてをギルバート様の牙と刃に捧げ、

 貴方の腕という名の檻の中で、一生、壊され続けることを」


 それは、およそ聖職者が聞けば卒倒するような、呪いにも似た誓いの言葉。

 二人はそのまま、貪り合うようなディープキスを交わしました。

 互いの唾液が銀の糸を引くほど深く、舌を絡ませ、肺の中の空気をすべて奪い合うような、窒息しそうな口付け。


 6. 純白の崩落


 ギルバートの大きな手が、アメリアの首筋からヴェールを剥ぎ取り、そのままドレスの肩紐へと指をかけました。

「汚してしまうと言っただろう」

「ええ、望むところですわ」


 ピリッ、という絹の裂ける音と共に、純潔の証である白いドレスが床へと落ちます。

 露わになったのは、聖女のベールの下に隠されていた、暴力的なまでに肉感的な肢体。

 月光を浴びて瑞々しく光る、重厚な乳房と、そこから続く滑らかな腰のくびれ。


 ギルバートの研ぎ澄まされた筋繊維が波打つ指先が、彼女の柔らかな内腿を、跡が残るほど強く愛撫します。


「……あッ、ぁ、ギルバート様……!」

「アメリア、君は……なんて、なんて柔らかくて、熱いんだ……!」


 彼の機能美を極めた剛腕が彼女を抱きすくめ、その指がアメリアの聖域へと侵入します。

 入念なエステで磨き上げられた彼女の肌は、彼の愛撫を受けるたびに蜜を溢れさせ、彼をさらに狂わせる香りを放ちました。


 7. 結合、そして永遠の帰属


「もう、我慢できない……!」


 ギルバートは自らの衣類をかなぐり捨て、鋼線のように引き締まった肉体を彼女に密着させました。

 祭壇という冷たい石の上で、二人の体温だけが異常なほど高まっていきます。


「……い、いらして……。私を、貴方で埋め尽くして……ッ!」


 ギルバートが、その強靭な腰を突き入れ、彼女の深淵へと一気に沈み込みます。

 アメリアの口から、悲鳴にも似た高い嬌声が漏れました。

 処女を喪失する痛みさえも、彼女にとっては「ギルバートに貫かれている」という至上の悦びに変換されます。


「あ、ア、ぁ、ぁぁッ……!!」


 一突きごとに、祭壇が軋み、教会の静謐な空気が震えます。

 ステンドグラスの下、誰もいない大聖堂に、二人の重なる吐息と、肉体同士がぶつかり合う生々しい音が反響し、溶け合っていきました。


 ギルバートは彼女の首筋に牙を立て、印を刻むように強く吸い付きました。

 もはや呪いはありません。

 しかし、この瞬間の二人は、世界中のどんな呪いよりも深く、強く、互いに縛り合っていたのでした。


 8. 終章:静寂に溶ける嬌声


 やがて、幾度目かの絶頂が訪れ、教会は再び静寂に包まれました。

 祭壇の上、乱れたドレスの残骸の上で、ギルバートはアメリアを壊さぬよう、それでいて絶対に離さぬように抱きしめています。


「……アメリア、一生、離さないからな。……いいな?」


「……はい、ギルバート様。……死んでも、離して差し上げませんわ」


 朝の光がステンドグラスを白く染め始めるまで、二人はただ、互いの心音を確認し合っていました。

 後世に語り継がれる「奇跡」の裏側で、神に最も近い場所で行われた、世界で一番不純で純粋な「初夜」。

ここまで読んで頂いてありがとうございます!

次回で本編完結となります!


下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると、作者が泣いて喜びます……!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ