表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル異世界  作者: 紘希


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/87

ぬいぐるみ完成と初節句。

 今回は前回に引き続き、俺のぬいぐるみについて綴ろうと思う。

 (なごみ)が俺のSDぬいぐるみが欲しいと言い出してから約1か月。遂に身長20㎝のぬいぐるみが完成した。制作は母が担当したが、材料の調達や一部の作業は和が行った。

 今回は『ぬいのボディ®wawaちゃん』という商品を購入していたので、素体の制作はしなかった。ちなみに初めてこの『ぬいのボディ®』を見かけた時は、wawaちゃんシリーズは発売しておらず、通常の『ぬいのボディ®』の購入を検討していた。だが、一度購入を保留にしていた為に、後日買い物に行った先で、母と俺がこのwawaちゃんを見つけた。この2つの違いは、細かなディティールの違いらしい。具体的には頬の縫い目が無くなった事や顔のバランスが下重心でベビーフェイスになった事、足が長くなった事などが挙げられるらしい。和がこれを見たら絶対買うだろうなと俺たちは予想していた。そして案の定、和はそれを購入した。手芸店にはこういったぬいぐるみ用のアイテムが豊富で、前回のエピソードでも書いたように眼鏡などの装飾品もあった。

 そしてこの推しぬいシリーズは、簡単にぬいぐるみの制作が出来るように顔のパーツも刺繡風ワッペンとして販売していた。和は内界のぬいぐるみに近づけるべく、なるべく近い形の目を購入した。ワッペンはマーカーなどで着色可能になっていたので、和は、ブルーブラックと茶色で着色をし、母に手伝ってもらいながらアイロンで接着をしていた。


 ここから先の髪・口・服の制作は母が行った。和は髪の接着のアイロンがけを手伝っていた。母は裁縫が得意なだけあって、俺たちの送迎や家事が忙しい中、1日で全ての作業を終わらせた。俺はもっと時間が要ると思っていたので、母の手際の良さには脱帽した。ただ母としては、今回のぬいぐるみの服は専用型紙を使用したものではないのでサイズが合っておらず、満足できてはいないらしい。

 和は和で季節などに合わせて着せ替えをしたいようで、wawaちゃん専用の洋服の型紙集を欲しがっていた。これは間違いなく買う事になるだろうと思うので、誕生日の近い和に俺からプレゼントしようと思っている。


 完成したぬいぐるみは「紘希(ひろき)ぬいくん」という何とも安直な名前らしいが、長いので和は「ぬいくん」(俺は「ぬい」)と呼んでいる。和はぬいをとても気に入り、どこに行くにも連れて行っている。寝る時もベッドに連れて行くし、通所の際も持って行っている。ちなみに事業所には、ぬいを3Dモデリングする為に持って行っているという事になっている。


 ぬいは俺の代わりとして扱われている。5月5日(こどもの日)は俺にとっては初節句だった。26歳にして初節句というのも変な話だが、家には小さな兜を飾ってもらい、柏餅も用意してくれた。その記念撮影の際も、ぬいが俺の代理を務めていた。家族の誕生会にもぬいが代わりに出席すると和は言っていた。俺は内界から表を見ているのでそれでいい気もするが、写真などには俺と和のどちらかしか映れないので悪くないなとも思っている。

 そしてぬいを愛でる和を見ていると、それだけ俺の存在を大切に思ってくれているのだとも思えて嬉しかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ