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リアル異世界  作者: 紘希


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気分転換の外出。-後編-

 今回は前回に引き続き、外出した時の様子を綴ろうと思う。

 俺の買う物が決まったので、今度は(なごみ)の番だ。

 和は昔から医学に興味があり、その吸収力は凄まじい。学習障害の影響で特にカタカナの読み書きが苦手なのだが、薬品名などは誰かに一度声に出して読んでもらうと覚えてしまうし、薬の飲み合わせなども把握していて、飲み合わせに迷ったら家族は和に確認したりする程だ。ただ和の場合は医療全般というより、自分に関わりのある脳や呼吸器などの知識に限って興味を持つ。最近では精神疾患、こと解離性障害について興味を持ち、書籍や論文を読んでいる。

 この日は精神科の薬に関する本を探しに来ていた。目当ての本はあったのだが、医学書となると一般の書籍より高価だ。そして今自分たちが飲んでいる薬についての知識は既に和の頭に入っている。前のクリニックでは薬調整が続いていたが、転院後に頓服薬含め薬は安定した。その結果、少なくとも暫くは薬が変わる事はないだろうという事と今やネットでも薬の情報を知る事が出来る事が相まって、高価な医学書の必要度はそこまで高くないという結論に至った。

 その後は小説コーナーや俺たちの仕事で使えそうな参考書探しをした。俺はデザインを主にしているので欲しい書籍はあったが、動画編集についてはソフトの使い方などの載った参考書を既に買ってある為、書店での買い物は俺のトラベラーズノートだけになった。正確には欲しい本はあったがキレイな物がなく、購入は延期したのだ。

 次に向かったのは革製品屋だった。和はこのショッピングモールによると必ずこの店に行く。そう、俺が眼鏡ケースを買ってもらった店だ。

 ここ最近、和はカバンにぶら下げられる頓服入れを探している。カバンにはいつもヘルプマークを付けているのだが、ヘルプマークを注文した時はまだ頓服薬の処方を受けておらず、裏面に頓服に関する記載はしていなかった。なので、せめてわかりいやすいように、そしていざという時取り出しやすいように、一緒にぶら下げておくようにしようと話していた。

 ヘルプマーク自体が牛革製なので頓服入れも革製の物がいいという事になり、行く先々でいいサイズ感の物がないか探していた。そこで見つけたのが、ファスナーポケット付のパスケースだった。価格も革小物にしてはお手頃価格だった。丁度、ヘルプマークと同じかつ和の好きな赤のものがあったので、それを購入する事にした。購入の際にノベルティとしてイニシャルのチャームをもらう事が出来た。そのチャームはヘルプマークに付ける事にした。

 その後は、和の好きなドーナツの詰め合わせを母が買ってくれていた。

 そして雑貨店の休憩スペースで休憩を挟んだ。その雑貨店には本もいくつかおいてあり、和が見つけたシリーズの本が最初に行った書店にあるとわかり、書店に戻る事になった。

 和が見つけたのは小さなサイズの上製本で、星や鉱石、菓子などをテーマにした本のシリーズだった。書店には可愛らしい本が沢山あった。和は色々な本を比べた結果、星をテーマにした本を選んだ。会計を済ませ、買い物は終了した。


 この日は結局、夕方まで外出をしていた。だが、和は存分に楽しめたようで気分転換にもなったようだ。前日の精神的不調も回復していた。こういった外出はやはりいい気分転換になるようなので、またこういった機会があれば積極的に使っていきたいと思う。

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