和の片付け恐怖の話。
今回は、和の片付け恐怖について綴ろうと思う。
今までも簡単に触れた事があるが、和は片付けをする事に強い不安と恐怖心を抱く。「片付け」や「掃除」という言葉を聞くだけで気分が沈んだり、時に泣いたりする事もある程だ。
だが、掃除に関しては苦手な訳ではない。ごみなどを捨てたり、清掃作業等の衛生保持は出来る。ただ多くの場合、掃除の過程で片付けも必要になるから掃除にも恐怖を抱くのだ。即ち、片付けや整理整頓を伴わない掃除に関しては普通に行えるという事だ。
和が苦手とするのは、物をキレイに収納する事と所有物を捨てる事。
前者に関しては、ADHDと視覚認知障害が原因でどこにどのように収納すべきかがわからないからだと思われる。だがこれは、ADHD治療薬の効果と母に支援をしてもらう事でによってかなり改善されるようになったようだ。
問題は後者の方だ。和は、所有物を捨てるという行為が極端に怖く悲しいようだ。原因については本人と母から聞いた話を総合しての俺の推測だが、和の記憶力とフラッシュバックではないかと考えている。和は記憶力がとてもいい。それにより、その捨てようとしている物を買った(貰った)時の事を細かく覚えているのではないだろうか。そしてその時の出来事がフラッシュバックすると、感情すらもその時に戻ったように感じるのだ。つまり、欲しいと思ったり手に入って嬉しいと感じた感覚が蘇る。今は必要なくなった物だとわかっていても、その記憶と感情に引っ張られてしまう。フラッシュバックとはそういうものだ。だから捨てるのが悲しいと感じるのかもしれない。
また、小学生時代に教師から整理整頓が出来ない事を叱られ続け、片づけるよう繰り返し言われていた。今思えばADHDの症状によるものだったが、当時はそんな事を知る由もなかった。和は自分の性格の所為だと思っていた。その記憶も同時にフラッシュバックするのかもしれない。
これらの理由により、片付けの話題が出るだけで叱られた記憶と過去の片付けでの悲しみがフラッシュバックしてしまうのではないかと推測している。
しかしこれらの症状も対応のしようがない訳ではない。最近では常用薬の効果によりほんの少し恐怖心や不安が改善された。だがそれでも恐怖や不安が強いようで、先日も泣いてしまった。そこで頓服薬として処方されている抗不安薬を服用してみると、不安感はかなり改善されたようだった。今後片付けをする時は、前もって頓服を使用する事で症状が緩和される可能性は大いにある。試す価値はあるだろう。
和は片付けが嫌いな訳ではない。きちんと片づけたいという気持ちは人一倍あるのだ。だがらこそ、いつか和が苦しまずに片付けが出来る日が来るといいなと思っている。それまでは、俺が代行する事も視野に入れている。




