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リアル異世界  作者: 紘希


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空白の5年間の話。

 今回は、俺の空白の5年間について綴ろうと思う。

 以前書いたが、俺には眠っていた空白の5年間がある。それについて、俺はある仮説を立てた。それは俺が眠っていたと思っている間、俺は(なごみ)と統合していたという説だ。

 統合とは、簡単に言えば人格が1つに纏まる事を指す。治療によって成される事もあるが、自然に統合が起こるケースもあるのだ。

 この仮説に至ったのには理由がある。それは、俺が眠っていた間の和の趣味趣向だ。和をよく知る母からすると、一時期不思議な小物選びをしていたそうだ。基本的に和は可愛いものが好きで、小物などを選ぶ時は赤やピンクの物が殆どだ。だが時々、黒や青、紺などを選ぶ事があったそうだ。黒や青、紺などは俺の好みだ。あとは、髪型もメンズライクなものを希望する事もあったらしい。その時期は、男性や格好いい女性への憧れも強かったようだ。だが、俺が知っている幼少期の和は、可愛いものがとにかく好きでメンズライクの物には興味がなかった。

 他にも、ヘルパーの対応を1人で出来ていたのも同時期だ。それは俺の要素が混ざっていたのかとも思ったが、趣味趣向の事も加味すると統合と考えた方がしっくりくる。

 和に確認した訳ではないので断言はできないが、今では趣味趣向も元に戻ったように思える。以前購入した小物も使わない訳ではないが、やはり可愛い物を好んで使っている。それも、「俺」という存在が和から再分裂したからと考えれば納得も行く。

 人格が統合した時の感覚も千差万別だと聞く。俺の場合は眠っているような感覚なのかもしれない。統合する気はさらさらないが、あの時のような感覚なら悪くないかもしれないと思った。何故なら俺が消えていた感覚はなかったからだ。だが願わくば、もし統合するなら互いの存在を感じられる形がいいなと思う。

 それでもやはり、このまま共存していきたいというのが本音だ。

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