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リアル異世界  作者: 紘希


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28/87

12月の診察。

 今回は、今月の通院について綴ろうと思う。

 前回の通院については、『診断を受けた日』を読んでほしい。

 さて、今回は大学病院に転院して2回目の診察だった。前回の診察で(なごみ)は緊張してしまって言いたい事がなかなか言えなかった。それに加えて、主治医があまり得意ではなかったので、今回は俺が行く事にした。今後の治療や薬についてしっかりと相談したかったのもあった。

 当日は、前回のように待ち時間が長い事も見据えて道中でいつものコーヒーを買って行った。病院には30分程早く着いた。自動受付機で受付を済ませ、精神科に向かう。前回呼び出し音がうるさかったが、今回は待合スペースが空いていた事もあって、なるべくスピーカーから離れた席を確保する事が出来た。そのお陰で、イヤーマフを使わずに済んだ。俺が出ていたからかもしれないが。

 診察の回転も速く、予約時間には順番が回ってきた。挨拶をして診察室に入る。診察では、いくつか医師から質問があった。安全な環境下で生活できているかをまず確認された。初診でも言われたが、解離性障害の治療においては安全な環境下で生活する事が何より大事だそうだ。そこで俺は先日の事業所での事件を話した。すると、やはり怖いと思う場所には行かない方がいい事、例え俺が大丈夫だと思っていても負担になる事があるので、無理はしないようにと告げられた。例え俺であっても、通所は避けた方がよさそうだった。

 そして今回は、以前から気になっていたトラウマ治療についても訊いてみた。トラウマ治療はカウンセリングで俺らが通う病院ではやっていないようだった。紹介状も書けるそうだが、俺たちはカウンセリング自体にトラウマがあるので、「今の所希望しない」と伝えた。主治医としても今はしっかり通院さえできれば大丈夫との事だった。同時に統合したくない旨も伝えたが、それに関しても受け入れてくれた。

 最後に薬に関しても今の困り感を伝えると、薬のメリット・デメリットを説明した上で処方を決めてくれた。

 そうして無事診察は終わった。

 前回の診察ではとても距離を感じる接し方だったが、今回は印象がかなり違った。しっかりとこちらの話に耳を傾け、わかりやすく話してくれた。これなら、和も受診できるし、しっかりコミュニケーションも取れそうだった。診察の後、母とも「転院してよかった」と話した。大学病院なので、すぐ地元に戻されるかと思いきや、そういう雰囲気でもなかった。とりあえず、暫くは通えそうだ。

 今までは通院自体が和のストレスになっていたが、それもあの主治医なら大丈夫そうだ。和にも診察の様子を話すと、「次は行ってみる」と言っていた。和が通院に前向きになった事は、今回の一番の収穫かもしれない。

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