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リアル異世界  作者: 紘希


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初めてのクリスマス。

 今回は、俺の初めてのクリスマスについて綴ろうと思う。

 今年のクリスマスは俺にとって、初めて表で過ごすクリスマスだった。何年も中から見てきた。それでも実際に経験するのは初めてだ。

 (なごみ)はクリスマスには靴下を飾るという絶対的こだわりがある。去年までも飾っていたようだが、今年はサンタ柄の布で一際(ひときわ)大きい靴下を作っていた。そして俺には以前母が作った小さめの靴下を用意してくれた。そして靴下にはワッペンで名前を付けるのもこだわりで、和の物には「なごみ」、俺の物には「ひろき」とワッペンを付けてくれた。

 今年の我が家のクリスマスは11月中旬には、準備が始まった。

 以前『和が過ごした1日とクリスマスプレゼント。』でも綴ったが、ノルディカニッセという北欧の妖精をモチーフにした人形はサンタの手伝いをすると言われていて、ニッセもサンタ姿をしている。そのニッセたちは11月頃から飾られていた。そして同エピソードの中にもあった和からのクリスマスプレゼントを貰ったのも同じ時期だ。

 12月に入ると、先ほど話に上がった靴下の準備が始まった。100円均一などでワッペンを探して回り、和は一生懸命靴下を製作していた。俺は和がミシンをする様子をしっかり見た事はなかった。家庭科の授業でやっていたのはぼんやりと憶えている程度だ。俺の思っている以上に和は器用だった。型紙こそ母に作ってもらっていたが、裁断から自分でやっていた。ミシン掛けも慣れているようだった。割り座で膝を使って足踏みでミシンを操作していた。手順の指示やアイロンなど一部支援は必要ではあるが、ほとんどの作業を1人でやっていて完成度も高かった。ちなみに、俺の靴下にもワッペン付けをしてくれたのも和だった。しかし姉たちへのカミングアウトがまだだったので、俺の分は隠しておいた。


 そうして着々とクリスマス準備が進み、クリスマスイブを迎えた。俺は今回、和にプレゼントを贈る側だった。しかし夜、父がクリスマスプレゼントを持って帰ってきた。その時は和が出ていたので、俺は翌日開ける事にした。

 そして翌朝、起きたのは和だった。和は俺からのプレゼントをとても喜んでくれた。ただ、俺は和の靴下の隣にある自分の靴下が気になった。何かプレゼントが入っているのだ。恐らく母からだろうという事はわかったが、中身は見当も付かなかった。だが、俺が出るのは事業所からなので、お楽しみは帰宅後にお預けとなった。

 そして仕事を無事に終え、帰宅後に遂にプレゼントを開けた。母からのプレゼントは、和からも貰ったステンレスボトルだ。俺が大事にするあまり、「小さな傷も気になって予備がほしい」と言った事があったので、同じ物をくれたようだ。これは本当にサプライズで嬉しかった。これで長く気に入った物を使えるのだ。しかも和と母からのプレゼントとなれば、嬉しさも増した。そして父からのプレゼントは一冊の本だった。読書好きな俺に、父が読書好きになったきっかけの本を送ってくれたそうだ。今から読むのを楽しみにしている。そして(あおい)はピザなどを奢ってくれたし、(みぎわ)からはスマホケースを貰った。

 そんなこんなで、俺の初めてのクリスマスは贈る側のはずが、貰う側になった。みんなが俺の事を想ってくれた事が何より嬉しく、初めてのクリスマスは素晴らしい思い出になった。

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