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リアル異世界  作者: 紘希


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俺の中での姿と過ごし方。

 今回は、俺の内界での姿と過ごし方について綴ろうと思う。

 まずは容姿について。前にも書いたが、俺たちの内界は薄暗い。その為、人格の姿は目視ではシルエット程度しか認識出来ない。したがって、ここから書く容姿については俺が触って確かめた情報と何となくの体感である。

 身長は約170㎝。これは、内界で立っている時と表で(なごみ)の体を使って立った時の感覚の違いから割り出した数値だ。髪型はショートで前髪はセンター分け。スクエア型の眼鏡を掛けている。服装はスキニージーンズのような物に何かしらのTシャツっぽい物を着て、パーカーを羽織っている。靴は履いていない。その所為で表で靴を履いた時不思議な感覚がした。ちなみに、靴下は内界でも履いていそうだった。

 何となくの容姿はこんな感じで、髪型や服装は表でも似たような感じにしている事が多い。和がショートヘアでいてくれるのは、俺としてはとてもありがたい事だ。


 次に内界での過ごし方についてだ。俺たちの内界には、表の様子を映す画面以外何もない。だから基本的に地面に座って、表の様子を眺めている事が多い。最初の頃は1日中立ちっぱなしだったが、表が映る画面がやや低い位置にあるので、最近では座っている事が多くなった。そして高頻度で和と会話をしている。和は何かと報告する癖があるので、その報告を聞いていたりするのだ。あと交代直後は「今日はどんな事してたの?」と訊いてくるので、その日あった事やどんな会話をしたのか、覚えている範囲で報告もしている。

 ちなみに和は内界ではずっと眠っているが、俺の場合は体が活動している間は滅多に眠らない。しかし強いフラッシュバックを起こしたりして調子を崩した時、体育座りで眠っていたと和から聞いた事がある。俺も眠っている間の記憶はない。恐らく、内界における睡眠は精神を回復させる手段なのだろう。それにしても俺たちは揃いも揃って座って寝ているのかと思うと、内界にソファやベッドの類があればいいのにと思う。

 他に内界に関して特筆すべき事と言えば、内界での感覚についてだ。内界は、痛みや疲れ、寒さや暑さ、空腹感などが一切感じられなくなる不思議なシステムをしている。その為、床に寝ようが立ちっぱなしでいようが、体が痛くなったり疲れる事はない。気温も一定なので、表に出て驚くことが多々ある。例えば寒さだ。俺の表での生活経験は2ヶ月ちょっとだ。それでもその2ヶ月の間に日本の気候はかなり変わる。出てきたばかりの頃は半袖だったのに今ではすっかり冬服だ。まだ冬本番ではないというのに、俺は既に寒さにやられている。そう考えると、薄暗く何もない内界も環境的には悪くないのかもしれない。

 俺は長い事内界で存在していたが、俺たちの内界が何故薄暗く何もないのか、こんな不思議なシステムをしているのかはわからない。それでも俺は、あわよくばいつか内界が明るくなってソファベッドが設置される事を夢見ている。

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