gate keeper
「呪い、、、」
ノアが悲しそうな顔をしたままつぶやいた。
「そうだよ。誰に呪われたかは分からない。けど、4年前のあの日からこんな身体になっちゃったんだ。」
4年前のあの日の出来事を僕はあまり覚えていない。しかし、この門に関わるなにかに巻き込まれ、僕の身体がこんな風になってしまったのは確かだった。
「こんなんだから、ルークにも身長追い抜かれちゃって。はぁ、兄としての威厳が損なわれてくよ。」
ノアがあまりにも悲しそうに僕の方をみるから、少しでもノアが笑ってくれるように冗談っぽく言ってみた。
「きっとその呪いが解けたら、追い抜けるさ。」
彼女の顔は少しほころんだように見えた。少しほっとして、壊れた門やその周りに眼を向けた。すると、頭に電流が走ったかのように激しい頭痛が僕の頭を襲った。僕は頭を押さえてしゃがみ込んだ。頭の中に浮かんでくる4年前の光景。開いた門、その前に立つ6人の影。僕の前に立ち、呼びかける母さんの姿。
「キヨ」
ノアの声で次々の浮かんでくる光景は途切れた。しかし、激しい頭痛がまだ続いている。
「あの日、誰かが門からやってきたんだ。それを母さんは止め、ようとして、、」
僕はそう言い残して気を失ってしまった。
「キヨ、キヨ、しっかりして」
4年前の記憶のフラッシュバックか。目が覚めるまでそっとしておいた方が良いかもしれない。けど、どこまで思い出したのかしら。誰かと言っていた。つまり、誰かは分かっていない。
「私はあなたを守るよ。あの人との約束だから」
眠っているキヨの耳元でそうつぶやいた。
「こんにちは、話を聞かせてもらえるかな?」
ノアが顔を上げると一人の男が立っていた。腰には剣を装備しているが、抜いてはおらず、こちらを攻撃しようとしている様子もない。ラストのこともある。警戒を緩めてはならない。
「あなたは誰。」
「これは失礼。話を聞かせてもらおうとしているのに、自分から名乗っていなかったね。
僕はゲートキーパー、名前をアラミスといいます。」




