destruction
次の日、ノアと再び門の元へと戻ってきた。湖の水は凪いでいて、周囲の静けさが伝わってくる。ラストはいなさそうだった。
「ノア、できそう?」
「当たり前でしょ。約束したんだから。」
彼女はそういって手を大きく広げた。眼には見えないが、彼女の魔力が高まっていくのが肌で感じられる。そういえば、この前の戦いでもノアの魔法は見ていない。彼女は一体どんな魔法を使うのだろうか。少し興味がある。
高まった魔力は彼女の右手の拳へと集まっているようだ。まさか、、、そのまさかだった
彼女はその右拳で門を殴った。拳一つで門が壊れるわけがないと思った、が、門にはひびが入り、破片が僕の周りにも飛んできた。
彼女の魔法は、アディション(付加)か。魔力で拳に付加したんだ。
「バカッ、危ないからよけてよ。」
ノアはそう言いながら僕の方へと駆け寄り、木の陰へと僕を押し倒した。僕の身体に彼女が守るように覆い被さったような体勢で倒れた。
「ほら、よけないから。傷がで、きて、、」
門の破片で傷つき、血が流れでての頬の傷は煙を上げながらみるみるうちに治っていく様子にノアは驚きを隠せないでいた。
「なんで、どういうこと。」
ノアの反応は当然だ。何の治癒魔法も使っていないの、傷が治っていくはずがない。治癒魔法でないのなら、理由はただ一つ。
「僕は呪われている。だから、傷を負っても治るし、死ねない。不老不死なんだ。」
そう答え、眼を開けるとそこには、悲しそうな顔をした彼女の顔があった。




