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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
68/103

ー68ー 迷宮探索に耽る日々 ー2ー






 迷宮 三階層



 二階層を下りた後、同じように三階層も隅々まで探索した。三階層ではゴブリンが出現しなくなり、プチデビルとスケルトンがよく出てきた。一・二階層共にスケルトンが出現しなかったのが噓のように三階層では頻繁に見かけた。


 迷宮で死んだ探索者の物なのか、迷宮の魔力で作られた物なのかはわからないが、肉体の無い全身骨だけの魔物だ。動きはゴブリンに少し劣る程度といったところだが、攻撃してもバラバラになるだけですぐに復元してしまう。倒すためにいちいち頭蓋骨を砕かないといけないので面倒だった。二度目の戦闘からは、こちらに気づかれる前に接近して一撃で頭を砕くようにしている。



「スケルトンは別に強くはないんだけど、さっさと頭を壊さないとすぐ元通りになるから面倒臭いね」


「最初にスケルトンを見つけた時は途中でプチデビルがたくさん寄ってきて鬱陶しかったもんなぁ」



 今もまた通路の奥にスケルトンを見かけたので不意打ちで頭を破壊して仕留めた。スケルトンは魔核を採れないからそういった意味でもこの階層は人気が無いのかもしれない。



「よし、この階層の地図もできたし四階層に向かおっか」


「今回は四階層の探索で終わりかな?」


「んー、もうちょっと潜りたいんだけど…… あれ? こんな罅あったっけ?」


「ちょうどこの辺は魔物の相手をしてたから見逃してたのかも」


「なんか罅にしては出入口みたいな形してるし隠し通路かも!!」



 三階層も探索し終えて四階層への階段に向かう途中の壁に不自然に罅が入っている部分を見つけた。隠し通路か何かじゃないかとマキナちゃんが大はしゃぎで調べ始めた。


 本当に隠し通路だったら今まで見つかってるはずだとは思ったが、マキナちゃんに水を差すのも悪いし他の探索者もこの階層は素通りすることが多いから、もしかしたら今まで見逃されていただけかもと僕も少し期待して見守っていた。


 とはいえやはりそう上手い話しは無かったようで、しばらく調べてもギミックやらは見つからなくマキナちゃんの機嫌が悪くなってきた。



「むー、なんにも見つからないよ」


「ただの罅だったんじゃない。それっぽい形に見えるだけで」


「えー、納得いかないよ。こうなったら仕掛けを探すなんてしないで力尽くで……」



 遂には力尽くで壁を壊そうとするマキナちゃんに慌てて止めようとするが、練習の成果が出たのか魔法の発動が早くて制止が間に合わなかった。



「それ!!」



 僕達を守るように周囲から壁に向かって強風が吹きすさぶ。壁には急速に魔力が集まり、熱量が増大していく。押しとどめられていた熱量が解放され圧力を伴って周囲を破壊する。瞬間的に発動した魔法とは思えない威力に壁は弾け飛ぶ。隠し通路はあるのかと穴の先を見るが通路は無かった。代わりに見えたのは形容しがたい色をした謎の空間だった。時空間がおかしいという話だったしそれの影響かもしれない。



「マキナちゃん、なんか不味そうだし早くここから離れよう」


「う、うん。嫌な予感がする。ごめん、余計な事した」



 急いでこの場から脱出しようとするが進めない。穴に向かって何か引っ張る力が働いているようで、どんどん穴に向かって引き摺られていく。



「マキナちゃん!!」


「ソラ!!」



 同じく引き摺られて穴に吸い込まれようとしていたマキナちゃんに手を伸ばす。マキナちゃんもこっちに向かって手を伸ばしていたおかげでなんとか手を掴むことができた。だがそれに安心したのも束の間、遂に踏ん張りきれなくなり僕とマキナちゃんは穴の先、謎の空間へ引きずり込まれ墜ちていった。






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