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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
57/103

ー57ー 聞き込み






 マキナ達はソラと別れた後、レンの知り合いに最近不審な出来事が無かったか聞き込みを行っていた。


 

「そうか、悪い。助かったよ」



 レンが酒場で下働きをしている男と話を終えて、マキナ達の元へ歩いて来る。



「どうだった?」


「ローブを着た男なんて普段からたくさん見かけるから怪しいかどうかなんてわからないってさ」


「わかってる特徴が少なすぎるもんね。そっちはソラに任せるしかないか」


「他に何か気になることは言ってなかったの?」


「一つあった。なんでも最近ゴラオン達を見かけないらしい」


「あいつらが?」


「ああ、毎晩飲みに来てたのがここ数日まったく顔を見せなくなったんだと」


「さっきからちょくちょくあいつらの名前を聞くね」


「他にも何人かゴラオン達の様子が変だったって言ってる奴がいたな。確かに怪しいけど放火に関わってるかはわかんねえし、粗方俺の知り合いには当たっちまったし一旦ソラさんと合流するか」



 聞き込みを切り上げて組合まで向かおうとするマキナ達。その後ろから声が聞こえてきた。



「レン兄ちゃん? 何してんの?」



 声を掛けてきたのはマキナよりもさらに小さい男の子だった。一緒に遊んでいたのか同じくらいの年代の子供が数人周りにいる。



「ファムル!! 久しぶりだな」


「本当久しぶりだよ。組合に入ってから全然街のこっち側に来ないんだもん」


「ねえ、リン。誰? あの子」


「前までよく一緒に遊んでた子。組合に入ってからは忙しくてずっと会ってなかったの」


「リン姉ちゃんも久しぶり。それでそっちの子は?」


「久しぶり、この子はマキナ。今一緒に暮らしてるの」


「よろしく」


「うん、よろしく。それで何してんの? いつもなら依頼で忙しそうにしてるのに」


「ああ、最近不審な事が無かったか聞いて回っていたんだ。そうだ、ファムル達も何か変な物とか見たりしなかったか?」


「変な物? 俺は見てないけど……」


「あたし見たよ!!」



 ファムルの近くで話を聞いていた女の子が声を上げる。



「本当か!? 何を見たんだ!?」


「この前皆でかくれんぼしてたときに路地裏のゴミ捨て場に隠れてたの」


「路地裏のゴミ捨て場?」


「ほら、あそこ」



 そう言って女の子が指差す先には昨日の火災で家が燃えた跡があった。その向かいにゴミ捨て場がある。



「それでね、ちょうど積まれてた木箱の陰に隠れてたんだけどそしたらあいつが来たの」


「あいつ?」


「大きい剣を持ったでっかいやつ」


「ゴラオンの事か?」


「そうそいつ!!」


「それでゴラオンがどうしたって?」


「なんかね、あの燃えちゃった家の下に真っ赤な石ころ転がしてた」


「真っ赤な石? なんだそれ?」


「わかんない」


「わかんないって…… まあでも怪しいのには変わりねえか」


「ねえ、真っ赤な石ってこんなの?」



 マキナが手のひらに乗せた赤い石を皆に見せる。



「そう、それ。そんな感じのやつ。でももうちょっと大きかった」


「これってなんなんだ?」


「魔晶石って言うんだ。魔核に魔法を刻んだらできるんだ。赤色は火の魔法だね」


「じゃあ、火災の原因って……」


「ゴラオンが関わっている可能性が高いね」


「早いとこソラさんに伝えよう。お前ら助かった。また今度な」



 そう言うとレンは組合まで走り去る。


「あ、レン!? ごめんね、ファムル。ありがとう。私達も行くね」


「じゃあねー」



 リンとマキナもレンを追ってその場を去る。


「あ、ちょっと!? まったくもう、まあいいや。なあ、次は何して遊ぶ?」

 


 レン達が走り去り、その場に立ち尽くすファムル達。暫し呆然としていたがすぐに切り替えて皆で遊び始めた。












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