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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
46/103

ー46ー 後処理






 ―――――街に向けて出発する少し前―――――




 マキナちゃんが間に合ってくれた事でなんとか無事にチェイサーウルフを倒すことができた。バリアを解除した状態を維持するのも限界だが、今ここでバリアを張り直してしまうとレン君達の延命を維持できない。普段の力ではかなり近くに行かないとこの精度で異能を使えないので、レン君達の近くまで運んでもらう。


 レン君達の傍に来たことでやっとバリアを張り直せた。これ以上解除したままだと、いつ意識を失ってもおかしくなかったのでかなりギリギリだった。調子が戻るわけではないが酷くもならないので一安心だ。



「このようなことになってしまって申し訳ございません、カーターさん」


「謝らないでくれ。むしろよくぞ護ってくれた」


「今後の事なのですが……」



 ガイカンさんが依頼主のカーターさんと話している。これからどのように行動するか相談しているようだ。


 その前にマキナちゃんに現状を伝えないと。



「マキナちゃん」


「何?」


「レン君達に異能を使い続けるのにかなり集中する必要があるんだ。多分これから話しかけられても反応を返すことができなくなると思うけど、異能の制御に集中してるだけだから心配しないで」


「わかった。こっちのことは任せといて」


「お願い。後かなり近くにいないと維持できないから僕と怪我人の距離は離さないようにしておいて」



 マキナちゃんに必要なことを伝えて、異能の制御に集中する。今回は位階に変化はなかったみたいだけど、操作関係の向上が著しい。まだ現段階の異能を使いこなせていなかったということだろう。


 とにかくバリアを張った状態でもなんとかなっている。異能に全神経を傾けていると次第に周囲の音も聞こえなくなっていった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







 ソラがレン達の延命に集中したことによって、反応が返ってこなくなった。傍から見るとまるで寝ているように見える。


 とりあえずソラはこのままにして、リンと話そうと思っていると、声を掛けられた。



「マ、マキナ? いつ来たんだ?」



 大怪我をしているレンからだった。先程少し目を覚ましていたらしいが、また意識を失っていたらしい。



「ついさっきだよ。それよりソラの負担が増えるから喋っちゃ駄目」


「そうだ!! ソラさんは無事なのか!?」


「ソラも大丈夫!! チェイサーウルフも倒したから黙って寝てなってば」


「わ、わかった」



 まったく、変に興奮したらソラが大変になるってのに。気になるのはわかるけど怪我人は大人しくしていて欲しい。



「ごめんね、マキナ。迷惑かけちゃって」


「ううん、無事で良かったよ、レンは無事とは言えないけど生きてるしね」


「どうやってるかわからないけどソラさんがなんとかしてくれたみたい。ソラさんは寝てるの?」


「力を使うのに集中してるみたい。話しかけられても返せないって」


「そっか、そんなに大変な状態で戦ってくれてたんだね」


「大分無理したみたい。早いところ街で治療しないとソラがこのままだからすぐに帰りたいんだけど」


「お前ら聞け!!」



 リンと話している間に今後の方針が決まったみたいだ。



「カーターさんの厚意でいったんロジーアの街まで引き返す。怪我の軽い者は自力で歩け。命の危険がある者は彼の近くから離さず馬車に寝かせろ。準備ができたらすぐに出発する」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 

 方針かすぐに決まったことで治療するまで皆持ちそうだ。なるべく早く街まで戻るため、私が道中の魔物の相手をしよう。



「ねえ、ガイカンさん」


「どうした?」


「私が前で襲ってきそうな魔物は全部倒すからさ、できる範囲で速度を出して欲しいんだけど」


「何? だが……」


「お願い。ソラもどこまで持つかわからないしなるべく早く街に着きたいんだ」


「構わんよ」


「カーターさん? よろしいのですか?」



 ガイカンさんが悩んでいると横からカーターさんが了承してくれた。



「助かりそうなのにノロノロ進んで間に合わなかったとなったら彼に申し訳ない。荷物もあるから限界はあるがなるべく急ごうか。その代わりお嬢さん。魔物は君がなんとかしてくれるのだろう?」


「うん、ありがとうございます」



 道中に出てくる魔物は馬車に襲い掛からないよう私が事前に処理する為、周囲に気を配りながら馬車の先頭を進んだ。



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