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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
37/103

ー37ー 古代魔法学者






 レン君とリンちゃんが二人で依頼を受けるようになってからしばらく経った。今までゴラオン達も特に変な動きをすることもなかったので、少し考えすぎていたかもしれない。


 マキナちゃんは一人で依頼を受けたり、気になった場所に観光に行くなどして思いっきり街を楽しんでいた。様々な店で食べ歩きをしたり、服や小物の店を冷やかしたりしている。荷物が嵩張るということで、服を買いこんだりはしていないが、その分食べ物にお金をかけている。生活費以外は殆ど食べ歩きで使い切る位の勢いだ。


 僕はといえばあれからも遺跡を巡ったりして調査を続けている。他の遺跡も最初に向かった遺跡と大差なく、また何かしらの力を感じた。力の流れも同じように他の遺跡と、この街に向かっていた。力の流れの関係性を考えるとこの街にも遺跡があると思うのだが、まだ見つけられていない。一度異能でも探ってみたのだが、雑多な力が渦巻いているせいで遺跡から流れてきている力を判別することが出来なかった。地道に足で探してみるが今のところ見つかっていない。ここまで探して見つからないとなると隠されているなりしているのだろう。今後も探してみるがあまり期待はできない。


 それはそうとやっと古代魔法の研究者の人と話す機会ができた。前々からなんとか話はできないかと交渉していたのだが、いままで用事があってしばらく遠出をするということで話せなかった。その人が先日戻ってきたらしく、時間がある時に訪ねてこいという言伝があったので向かっている。



「すいません。ソラです。バッジョさんいらっしゃいますか?」



 扉をノックして在宅か確認する。少し待っていると扉が開いて中から人が出てきた。初老位の男性の普人種だ。



「よく来てくれた。中に入ってくれ」


「お邪魔します」



 中に促されて家に入る。ドラマなどで見る学者や研究者の家のように、書類などが散らばっている部屋をイメージしていたがそんなことはなかった。机の上には本や書類がたくさん積まれていたが、床に散らばっていたり片付けられていないといったことはない。



「さぁ、座ってくれ。大したもてなしもできないが許してほしい」


「どうぞお構いなく」


「さて、古代魔法について聞きたいということだったが?」


「はい、諸事情で古代魔法の詳細を調べていまして。もちろん悪用するつもりはございません」


「どのような理由かは知らんが調べたところで古代魔法を使うことはできんぞ」


「とおっしゃいますと?」


「まず確認させて欲しいのだが君はどこまで古代魔法について知っている?」


「ガトランドやヴァントゥールのような歴史のある王族にのみ伝わっているのと、古代の遺物で出来た専用の部屋でしか発動できないということですね」


「ふむ、事前にある程度は調べているようじゃな」


「でも調べられたのはここまででして、古代魔法の仕組みについてなどは分かりませんでした」


「それは仕方ないじゃろうな。まず先程の使うことができないということじゃが、古代魔法は一族限定の固有魔法のようなもので、他人が同じ古代魔法を使うことはできない」


「異能に似てますね」


「近いものがあるな。違いは自分の血を引く者に継承できるという点じゃな」


「別の古代魔法が発現するといったことはないんですか?」


「わからん。じゃが今まで全て同じ古代魔法だったという情報がある」


「王族以外に古代魔法が発現することは無いんでしょうか?」


「あったとしても確認できないじゃろうな。古代の遺物で出来ていればどんな部屋でもいいというわけではないらしい。正しくその古代魔法専用に作った部屋でなければならないようじゃ」


「つまりガトランドの王族がヴァントゥールで古代魔法を使用することはできないと?」


「うむ、そして古代魔法に合わせた部屋を作る方法が伝わっていないんじゃ。その為新しく古代魔法が発現した者がおっても部屋を作れない以上ないのと一緒じゃからな」



 この情報はかなり重要だ。ガトランドの部屋をどうにかすることができれば、今後古代魔法に巻き込まれることは無くなるかもしれない。思いっきり犯罪だろうけど。



「それにしても古代魔法が王族にしか使えないというのは少し調べればわかることじゃが、その上で儂に話を聞きたいとは諸事情というのも単なる興味本位じゃないんじゃな」


「ええまあ、あまりはっきり言えないですが古代魔法が原因でこの前死にかけまして」


「ふむ、じゃがよく古代魔法が原因とわかったな」


「少し長生きの方が知人に居まして、その方から教えて貰いました」


「成程な、あまりその話はしない方がいいかもしれんぞ。詳しい者なら予想がつく」


「え!?」


「人に直接影響を及ぼす古代魔法は少ない。何かの拍子にバレたらガトランドから狙われるぞ」


「本当にわかるんですね。すみません、あの、できれば…」


「心配せんでも喋ったりせん。ガトランドに関わりたくないからの。どれ、他に聞きたいことはあるかの?」


「それじゃあ…」



 この後もバッジョさんに色々教えて貰った。図書館では調べられなかったことも分かり、力技ではあるが異世界召喚を防げるかもしれない方法も見つかった。今回は大収穫だ。







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