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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
34/103

ー34ー 遺跡2






 遺跡の中に入った。中には観光客がそれなりに居て少し息苦しい。内部は地球のブースのように仕切りで区切られた区画が幾つもあった。元々の内部の様子はただ広いだけの空間だったようだが、展示物のためにこのような形にしたみたいだ。



「へぇ~、中はこんなふうになってるんだね」


「思っていたよりも人がいるな、もっと閑散としてると思ってた」


「ロジーアの街で暮らしている私達はいつでも来れるからそこまで興味ないけど、遠方から来た人にとっては違うのかも」



 皆が思い思いに感想を喋りながら、内部を見て回る。展示物の内容はこの遺跡がどのような目的で作られたかの考察であったり、周辺の他の遺跡との違いについてまとめてあったりといった遺跡の解説だった。他にはこの遺跡で発見された出土品なんかも展示されている。とはいえこうして不特定多数の前に警備も無しに置かれている以上、あまり貴重な物ではなさそうだ。



「はー、成程なぁ。色々と書いてはいるが確実にそうだとはわかっちゃいないのか」


「それはそうなんじゃない? あくまで出てきた物や周囲の状態なんかから推察してるだけだろうし」


「当時のことを知ってる人とか生きてたら教えて貰えるのにね」


「そんな奴がいたらロジーアの街にはこんなに学者が集まってなかっただろうな、それに古代文明が栄えていたのって相当昔なんだろ? 長命種でも流石に生きてるのはいないんじゃないか?」


「それもそっか。それでソラ、何か分かった? 知りたい事があったんでしょ?」


「知りたいことというより直接見たり、触れてみたかったってだけなんだけどね。今のところなんとなくあの時と同じ感じ気配がするってだけかな」


「少しとはいえ収穫はあったんだ。とりあえず全部見て回ろっか」



 そのまま内部を全て見て回った。マキナちゃんに言った通り、以前に召喚されかけた時の気配がなんとなくある。やはり前回の召喚魔法は異世界召喚の応用だったのかもしれない。


 異能の位階が上がってからは魔素もなんとなく観測できるようになったし、その影響で魔法の発動なんかも感じ取れるようになった。あくまで体感だがマキナちゃんが使うような現代魔法と古代魔法は感じ方が違う。この遺跡全体から古代魔法と同じような気配がする以上、図書館で知った通り古代魔法を発動するには古代の遺物が必要というのは正しいのかもしれない。


 ただ同じように感じるとは言っても違う部分も少しある。この前の召喚は人力というか人の意思が感じられたが、この遺跡からは感じない。無機物だから当たり前かもしれないが機械的というか決められた動きを自動で続けている感じがする。もしかしたら古代の遺物には、古代魔法の発動を補助する物だけじゃなくて、遺物だけで何かしらの効果がある物もあるのかもしれない。


 それよりも何かしらの力を感じたということはこの遺跡は古代魔法の行使を続けている可能性がある。また面倒事に巻き込まれても敵わないので見るところを見たら早めに退散してしまおう。



「これで一通り見終わったかな。皆突き合わせてごめんね」


「意外と退屈でもなかったしついてきて良かったよ」


「もうお昼も過ぎてますし街に戻ったら何か食べましょう」


「確かにお腹減ってきたかも、早く街に戻ろう」



 遺跡からでて、街まで向かう。最後に一瞬だけバリアを解除して全力の異能で遺跡を観測する。全体的に能力が向上した異能によって先程まで観測しきれなかった細部まで調べる。大まかにでも観測した後はバリアを元に戻す。短時間であれば魔素の影響もそこまで大きくない。このくらいの時間であれば多少気分が悪くなる程度でこれも少し時間が経てば元に戻る。


 今の観測でわかったのは遺跡から感じてた力が幾つかの方向に分かれて流れていたということだ。方向的にはロジーアの街と他の遺跡がある位置だったと思う。他の遺跡との繋がりはまだわかるが何故ロジーアの街にも?僕が知らないだけでもしかしたらロジーアの街にも古代の遺物があるのかもしれない。他の遺跡も調べ終わったらロジーアの街ももう一度調べてみよう。


 





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