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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
33/103

ー33ー 遺跡






 ロジーアの街から歩いて数時間、遺跡の一つに向かって僕らは進んでいた。遺跡の調査の為に学者がよく通る為、被害が出ないよう徹底されているので魔物に出くわすことが無い。その為僕らはのんびりと遺跡に向かっていた。



「聞いた事なかったけどソラさん達がロジーアの街まで来た理由ってなんなんだ? 今回遺跡に向かうのもその一環なんだろ?」


「そういえば話してなかったっけ」



 レン君が僕らがこの街に来た理由について尋ねてくる。異世界召喚のことについて話してしまってもいいんだろうか?



「マキナちゃん、話してもいいと思う? なるべく広めないほうがいいのかな?」


「ガトランドにバレたら不味いしソラの事情は話さないほうがいいと思うけど、それ以外は別にいいんじゃない?」


「あー、いや別に話せないんなら無理に聞くつもりもないんだけど」


「ちょっと事情があってね、話せないところもあるけどそこまで深刻な内容じゃないよ。古代魔法について調べていてね、古代関連で遺跡にもなにか情報がないかと思ってこうやって調査に向かっているんだ」


「なるほどなー、でも遺跡なんて殆ど学者連中が調べきっちまって目ぼしい物なんてないと思うぞ」


「そうかもね、でも今回の目的はそれじゃないんだ。古代魔法は使用する為に古代の遺物で出来た専用の部屋が必要みたいでね、同じように古代の遺物で出来ているであろう遺跡を直接見たり感じたりするのが目的なんだ」


「へー、今までずっとロジーアの街に居たけど全然そんなこと知らなかったな」


「自発的に調べたりしなければ知るようなことでもないだろうからね」


「レンもリンも遺跡には一度も行ったことないの?」


「ないな。特別興味も無かったし」


「私も」


「えー、勿体ないなぁ」



 好奇心旺盛なマキナちゃんからすると身近にこんな不思議なものがあるのに、行ってみたことが無いのが理解できないんだろうな。森の外が知りたくて飛び出してきた位だし。



「皆、見えてきたよ」


「遠くないのは知ってたけど、思ってたより近くにあったんだな」


「なんか受付みたいなのがある」


「遺跡に入る前に手続きしないと駄目みたいだよ、こういうところは考古学関係の組合が仕切ってるみたい」


「結構観光客もいるんですね」



 地球にあった博物館と似たようなものなんだろうか?しっかり入場料も取られるみたいだ。


 こうやって観光客が出入りできるってことはレン君が言った通り、ここの遺跡は粗方調べつくしたってことなんだろうな。



「すいませーん。手続きお願いします」



 僕が眺めてる間にマキナちゃんが早速手続きをしてた。こうやってみると少し前まで森から出たことが無い、世間知らずの子だったとは思えない順応性だ。



「手続き終わったよー」


「ありがとう。何か言ってた?」


「不用意な事をして遺跡に損害を与えないようにって言ってた。もしやらかしたら罰金、ひどいと捕まるって」


「うわ、なるべく触らないようにしとこ」



 基本的な注意事項の説明があっただけみたいだ。レン君が言ってるように変に物に触れないようにしておこう。


 遺跡は謎の物質で出来た神殿のような外観をしていた。何で出来ているか発見されてから研究されつづけているみたいだがいまだにわかっていないらしい。この謎の物質でできた物を総称して古代の遺物と呼んでいるらしい。いつまでも外で眺めていても仕方ないので中に入ってみよう。











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