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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
28/103

ー28ー お誘い






 リンちゃんから家に来ないかという提案を受けた。僕たちを家に泊めてくれるということだろうか?もしそうなら助かるがいいんだろうか?というか私達ということは一緒に住んでるのか、見た目も似てるところがあるし兄妹なのかな?



「いいなそれ! 二人とも是非来てくれよ。宿代わりに使ってくれよ」


「いいの!? 私も二人の家に行ってみたい!!」


「泊めてくれるのはすごい助かるんだけどいいのかい? 親御さんとかに相談しなくて大丈夫?」


「ああ、大丈夫だ。両親は二人とも死んでいないから家には俺達二人しかいないんだ」


「そうなんだ。私と一緒だね」



 悪いことを聞いちゃった気がするけど全く気にしている素振りもないし謝るのも違うかな?マキナちゃんはむしろ自分と一緒だと喜んでるし、僕も触れずに話を続けよう。



「そういえば今更聞くのもあれだけど二人って兄妹なの?」


「そうだよ。言ってなかったっけ? まあ、それよりソラさん。マキナも乗り気だし来てくれよ」


「ならせっかくだしお世話になろうかな」


「歓迎するよ、二人とも。このくらいで命を助けてもらえた代わりにはならないと思うけど少しは恩を返させてくれ」


「私は少し打算もあるんです。なるべく一人にならないようにと言っても難しい時もありますし、仮に二人でいてもゴラオン達に襲われたら私達では一溜まりもありませんから。ソラさんが家にいてくれるだけであいつらも手を出しにくいと思いまして」


「なるほど、確かにそうかも。家に泊めてくれるんだしそんなことでよければお安い御用さ」


「むー、なんでソラだけなのさ」


「さっき戦ったのはソラさんだけだったから、私達はマキナちゃんが強いことも知ってるけどあいつらは知らないでしょ」


「知らないって… 二人みたいにまだ駆け出しならともかくあいつらはそこそこ長いこと戦ってるんでしょ? 相手の力量位大体わかるでしょ。レンだってなんとなくとはいえあいつらがどれくらい強いかわかるんでしょ?」


「いや、俺が組合員の強さを正確に計れているかわからないって言ったのは聞いた話とかでなんとなく判断しただけで、相手の強さを感じ取ってとかじゃないぞ」


「相手の強さを推測するなんてことができるのは相当経験を積んだ人やよっぽど強い人だと思う」


「えぇ? でも敵の強さが分からないと撤退の判断とかもできないじゃん。組合でも駆け出し向けの訓練みたいのやってたよね? そこで教えて貰えないの?」


「そんなすごいこと教えて貰えないよ、そもそも教えてる人もできないと思う」


「というか二人は弱かった頃からできたのか? そのほうが驚きなんだが」


「弱い頃っていうか私の故郷じゃ最初に教わることだもん。危険を避けるための必須技能って言われたけど」


「信じらんねぇ。その教えてくれるひとよっぽどすごいんだな」


「確かにすごい強い人だけど、強さを探るってそんなにすごいことだったんだね」


「自分より強い奴に喧嘩売って痛い目見たくねぇだろって言われたもんね。弱そうに見えても本当は強い奴だって世の中多いぞって」


「まさにゴラオンはその通りになったって訳か。わざわざ自分より強い相手に絡みに行って負けたんだもんな」



 レン君達の反応でウルフィンさんがとんでもないことが再確認できた。あの人これくらいはできて当たり前みたいな顔して教えてきたからな。ゴラオン達の強さを見てなんとなく思ってたけどあの森やっぱり普通じゃなかったんだな。


 話している間に目的地に着いたようだ。結構大きめの二階建ての一軒家だ。ここがレン君たちが住んでいる家か。


「ここが俺たちの家だ。遠慮せず入ってくれ」








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