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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
25/103

ー25ー ロジーアの街






 遺跡研究の街ロジーア。


 周辺に大小様々な古代遺跡が点在しているため、古代に関することについて研究している人達が集まってできた街だと言われている。


 

「ここがロジーアの街かぁー」



 マキナちゃんが物珍しそうにあたりを見回している。街に入ったのもまだ三回目だし、ゲメの街では殆ど観光もしなかったので興味をひくものがまだまだあるのだろう。レントの街やゲメの街に比べてかなり大きいので迷ったら大変そうだ。



「とりあえず二人の治療をしないといけないね。怪我をしたときは何処で診てもらえるの?」


「組合の横に怪我の治療をしてくれる場所があるんだ」


「組合にさっきの件も報告しないといけないしちょうどいいね」


「まともに取り合ってくれるのかわかんないけどな」



 そう言ってあまり期待していないレン君についていきながら組合に向かう。レントの街には組合の隣に治療してくれるような場所はなかったが、街が大きいだけあってそういう施設も充実しているのだろう。


 到着すると組合に入る前に二人の具合を診てもらおうと隣の建物に入った。



「おや、随分ボロボロだね。自力でここまで来れているならそこまで傷は深くなさそうだが、どれ診せてみなさい」



 剣を使って前衛で戦っていたレンのほうがリンに比べて傷が多い。僕らが到着したのは二人が包囲されてすぐだったらしく、リンの怪我は引っかかれたり突進された時にできた多少の傷のみだった。それまでリンを守っていたレンは腕や足を大分嚙まれたりしたらしく、身に着けている皮の防具では防ぎきれなかった部分が、あざになっていたり皮膚が裂けたりしている。



「血は止まっているようだけどこの状態で歩いて来たのなら結構痛かったろうに、無茶するね」


「急がないと夜になってしまいそうだったので、この状態で外で夜を過ごすほうが危険だと思ったんです」


「ま、それもそうか。はい、痛みが無くなる程度に治しておいたからあと数日もすれば完全に傷が塞がるよ」


「ありがとうございます」



 レン君と会話をしながらもよどみなく先生の手は動いており、何やら回復魔法のようなものを使っていた。僕の時もマキナちゃんの時も意識がなかったのでこうして見るのは初めてだ。僕が観察に夢中になっている間に二人の治療が終わったようだ。



「じゃあね、今度は怪我をしないように気を付けるんだよ」


「はい、ありがとうございました」



 治療の代金を払ってその場を後にする。治療の相場が分からないから今支払った代金が高いのか低いのかわからないがどうなんだろうか?



「今のところって組合員だと料金が安くなるみたいな特典はあるのかい?」


「特に無いな。相場通りだったはず。ただ常に誰かしらいるから治療できないってことは基本無いかな」


「まぁ大事が無くて良かったよ。後に引くようなものも無いみたいだし」


「確かにそうだけど、おかげで蓄えが減っちゃったよ。そう余裕があるわけじゃないからこれからも依頼を頑張んなきゃ」



 治療が終わったので組合の建物に入る。レントの街とは違い、室内にはかなり人がいた。職員の数や窓口の数も多いし、何より手続きを待っているであろう組合員らしき人達の数がかなり多い。レントの街の組合ではすぐに手続きに入れたのに対し、ここの組合ではしばらく待たないといけなさそうだ。



「あ、あいつら」


「どうかした?」


「あそこの窓口で職員に絡んでいる大男のチームが俺達にハイドッグを押し付けてきた奴らだ」



 レン君が示している方向を見るとなにやら女性に色々話しかけている筋骨隆々の男が見える。背丈は2m近いし、腕や脚もかなり太い。背中に大剣を背負っていて、見るからにパワーファイターって感じだ。近くにはチームらしき二人も見える。



「あの三人が?」



 レン君が苦々しく頷く。どうしようもないとは言っても納得できているわけではないらしい。



「あの三人ってこの組合だとどのくらいの強さなの?」


「ここの組合員全員を知っているわけじゃないし、俺だと強さを正確に計れているとは思えないけど、聞こえてくる話だと中堅どころから少し上ってところだと思う」


「あれくらいで中堅…… マキナちゃん、どう思う?」


「なんか思ってたよりも強くないかも」


「だよね。でもさ、さっきのハイドッグの数位なら対処できる程度には強いよね?」


「そういえば…… なんで逃げてきたんだろう?」


「あの、どういうことですか?」


 僕らの小声での会話が聞こえていたのかリンちゃんが尋ねてくる。レン君はあいつらを見ることに集中していて僕らの声が聞こえていないみたいだ。



「あそこの三人の強さならわざわざ逃げなくてもさっき位の数ならなんとでもなったはずなんだ。なのにわざわざ逃げてきて二人にハイドッグを擦り付けるなんておかしいなって。あいつらとなにか関わったことってある?」


「いえ、噂で知っていたくらいですけどそれが何か?」


「魔物の仕業に見せかけて二人を殺そうとしたのかなって」


「そんな…」



 リンちゃんが絶句している。とはいえ聞いた感じだと殺そうとしてやったわけではなさそうだ。



「あいつらの話終わったみたいだよ、なんかこっちに来てる」








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