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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
18/103

ー18ー 組合






 建物の中は割と広かった。受付窓口とそこで作業している職員のような人に、奥で作業している人も数人見える。職員ではない、用事があってきた組合員のような人もちらほら居る。窓口も全て埋まっているというような事もなく、特別混んでいるという印象は無い。そのまま空いている窓口に、ウルフィンさんがまっすぐ向かうので僕とマキナちゃんも一緒についていく。



「いらっしゃいませ、本日のご用件は?」


「後ろの二人を組合員として登録したい」


「かしこまりました。それでは組合員になった場合の規則について説明させていただきます。まず、組合員の義務として最低でも年に三件は狩りの依頼を達成してください。こちらについては、魔物でも動物でもどちらでも構いません。また、組合を通さずに依頼を受けた場合には、年に三件のノルマとしては見なされず、トラブルが発生した場合でも組合は仲裁しません」


「年に三件のノルマをこなせなかった場合は?」


「考慮すべき事情があった場合には期間延長などの対応を致しますが、特別な理由がない場合には組合員から除名いたします」


「除名からすぐ再登録することは可能でしょうか?」


「最低でも一年以上は全ての組合で登録できなくなります」


「組合員になった場合のメリットは?」


「組合に集まっている依頼を受けることが可能になります。組合員になっていれば他の街の組合でも依頼を受けられるので、長距離を移動する際に資金を調達しやすくなります。他に何か不明な点はございますか?」


「大丈夫です。登録お願いします」


「かしこまりました。用紙をお渡しいたしますので、必要事項をご記入下さい。代筆の必要はございますか?」


「必要ない」


「それでは記入が終わり次第こちらまでお持ち下さい」



 書類を受け取って記入用の机まで向かう。殆ど地球の役所と同じ感じだ。それにしても村で文字を教わっていてよかった。言葉は何故か最初から理解できたけど、文字に関しては勉強しないと駄目だったからな。



「おじさん、現在の住まいって森って書いていいの?」


「特定の住まいが無いって書いておけ。普段から街を行き来している奴らもいるから、そう書いておけば問題ない」


「わかった」



 書類に必要事項を全て記入して、受付窓口まで提出にいく。



「お預かりします。組合員証を発行するのに時間がかかりますので、数時間後にまたお尋ねください」


「わかりました」



 手続きをしている間離れていたウルフィンさんのもとに向かう。

 


「終わりました。待っている間どうしますか?」


「せっかく街まで来たんだ、何かやりたいことはないのか?」


「私さっき通った場所見て回りたい!」


「ソラはどうだ?」


「僕も街に何があるのか見てみたいです」


「うっし、ちょっくら観光といくか」



 三人で組合員証が発行されるまで街で時間を潰すことになった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 街へ繰り出した僕達は、マキナちゃんが何かに興味を持つ度にあちこちへ引っ張り回されていた。



「あー楽しかった」


「満足したか?」



 僕と一緒にマキナちゃんに引っ張り回されていたウルフィンさんは、少し疲れた顔をしてマキナちゃんに問いかけた。



「うん。そろそろ出来上がってるかな?」


「ちょうどいい頃合いだな。取りに行って晩飯食ったら宿に戻るぞ」


「わかりました」


「はーい」



 組合に向かう最中に日が暮れ始める。この街に来てから随分時間が経っていたようだ。観光ついでにウルフィンさんから色々教えて貰ったので、ある程度森の外の社会についてもわかった。これから旅に出る以上役に立つだろう。






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